息を吹きかけるだけの検査!がん検診と糖尿病検査が変わる!?

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息を吹きかけるだけでがんや糖尿病の検査が可能!

糖尿病の検査というと、血液検査が一般的ですし、また、がんの検査ともなると、レントゲンだけでは不十分なことが多いので、たとえば胃カメラを飲んだり腹腔鏡をつかったりと、検査だけでも精神的、身体的にけっこうなダメージを受けなければならないというのが現状です。しかし、自分の生命を守るためにはやむを得ないことで、つらい思いをして、時間とお金もかけて、糖尿病検査、がん検診を受けるのが現代の常識になっています。

しかしそうした当たり前の常識が、今後大きく覆されることになる日が、そう遠からずやってくるかもしれません。というのも、実は大学や企業、そして医療機関などが合同で研究・開発を進めてきた、がんや糖尿病の検査キットの実用化のメドが立ったからです。

しかもその検査キットは、なんと、息を吹きかけるだけでがんの有無、糖尿病の有無がわかるという優れものなのだそうです。検査キットは実用までに5年程度の実験が必要になるとのこと。とはいえ医療の世界では、5年という時間に関してはもうすぐそこまで来ていると考えられる時間です。そうした画期的な検査キットが実用かされれば、今後生活習慣病をめぐる予防の可能性がさらに広がることになるといえるでしょう。

では、この検査キットに関してもう少し詳しくお話していきましょう。

なぜ息を吹きかけるだけでがんの有無、糖尿病の有無がわかるのか?

長年の研究の成果がこうした素晴らしい進歩につながっているわけですが、しかしこれまでそういった画期的な検査キットなどあまり聞いたことがなく、検査というとどちらかといえば、精神的、身体的に苦痛をともなうのが当たり前という印象もあったわけですから、なぜこれほど画期的な進歩が見られたのかということについても、実に興味深いところです。

もちろん開発までのプロセスについては、研究者、開発者のテリトリーですから、この部分には言及せずとも、なぜ息を吹きかけるだけでそんなにすごい成果が得られるのかということについては、ぜひ触れておきたいと思います。

息を吹きかけることでがんの有無、糖尿病の有無がわかる理由は、その息のニオイの成分に、がんや糖尿病の手がかりが含まれているからです。確かに、鼻が利くイヌががんの検査に大いに役立つという話は聞いたことがありますが、これを検査キットのように機械化することができたというのは、まさに画期的という以外にありません。

もう少し具体的なお話をしますと、吹きかけた息のニオイを分析することによって、DNA、タンパク質といった生体分子を高い精度で解析することができるセンサーが、がんの有無、糖尿病の有無を判別するという、話だけを聞いている限りでは、まるで魔法のようなお話なのです。

実は、もともとこういった発想からいろいろな検査キットが開発されてはいたそうなのですが、ただ残念ながら実用化のメドが立たなかったというのが実際のところであり、そういった意味では、発想自体が真新しいというわけではありません。ただ、技術の進化は素晴らしく、従来品にくらべて実に100倍の精度を誇る検査キットの製品化に成功し、実用化のメドが立ったということで、非常に大きな進化であることは間違いありません。

ただ、それ以上にもっと素晴らしい開発が、この検査キットに関してはすでになされているのです。これについてもお話しておきましょう。

スマートフォンでがん検診、糖尿病検診が可能に!?

がん検診にしろ糖尿病検査にしろ、そしてもちろんほかの検査にしろ、検査・検診と名の付くものは、基本的には病院やクリニックなどの医療機関でなければ実施されないことになります。しかし、もし上でお話したような検査キットのシステムが、スマホのアプリなどとして開発されたとするとどうでしょう?

高精度でなおかつ小型化にはすでに成功している検査キットですから、スマホアプリとしてスマートフォンに組み込むことも十分可能なのではないかという気は確かにしていました。しかし実は、現状アプリというところまでは開発が進んではいないものの、すでに、スマートフォンの外部機器として、この検査キットが機能するところまでは開発が進んでいるということですから驚きです。

検査キットをお持ちの、もしくは医療機関で用意したスマートフォンに接続し、キットに息を吹きかけることによって、その息のニオイを測定した結果がスマートフォンのモニターに表示されるというシステムは、すでに開発済みなのです。技術の進歩の速さにはまさに驚くばかりという印象です。

現状では、そうした検査キットもすべて医療機関のみでしか使用できないということにはなりそうですが、もしかしたら、将来的には手軽に自分のスマホですぐにがん検診や糖尿病検査ができてしまうということにもなるのかもしれません。まあそのためには、検査結果を読む知識や理解が必要になりますので、当面は医療機関がサポートを提供することにはなると思います

すでにがんや糖尿病の有無ばかりでなく、腎疾患や肝疾患、ぜんそく、ピロリ菌といった生活習慣病や重大疾患の手がかりを、吹きかけた息のニオイから分析できるのではないかというところまで研究はすでに進んできているようですから、もし検査キットが実用化され、今の血圧計並みに一般化されて普及されることになったとすると、私たちにとって最大の脅威だった生活習慣病の予防という意味では、非常に大きな進化であるといえます。

もちろん、そこに至るまでにはまだまだ数多くのプロセスを踏まえ、クリアすべき課題がたくさんあるとは思いますが、ただ、そういった方向性ですでに研究が進んでいるということであれば、今後超高齢化時代を迎える私たちにとって、これほどまでにこころ強い武器はないという気がします。

また、これはもう完全に余談なのですが、この検査キットのニオイを判別する精度の高さは目を見張るものがあります。ということは、がんだとか糖尿病だとかといった私たちの病気のため以外にも、つかい道は十分考えられるはずです。中でも、たとえば食品偽装の問題で、産地のデータを改ざんしたかどうかの検査なども、この種のキットをつかうことで、かなり厳密なチェックが行われるようになるのではないでしょうか。

このことに関しては、生活習慣病とはまったく無関係なお話なのでこのあたりでとどめておくことにしますが、いずれにしても、私たちの生活習慣病の予防への非常に重要なカギを、この最新テクノロジーが握っているといっても過言ではないのかもしれません。

現在、格差社会がどんどん深刻になっている日本では、やはりお金がかかるからという理由で検査を拒否する人も多く、その結果として、病気が致命的な状況に至ってしまうことも珍しくありません。しかしこうした検査キットが実用化されれば、当然従来よりも検査に関するコストダウンの成功につながるはずですから、ぜひ実用化に成功させていただきたいと願わずにはいられません。

また、検査をしないもうひとつの理由が、時間がないという理由と並んで、検査による苦痛に耐える自信がないという理由が多いです。息を吹きかけてニオイを分析するだけなら、苦痛などまったくないわけですから、やはり検査をする人が増えることは間違いないでしょう。

とにかくいろいろな意味で、この最新テクノロジーの検査キットの実用化をぜひとも成功させていただきたいと強く願います。

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