受動喫煙で歯周病になる!?家族のためには禁煙以外に道はない!

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家族の歯周病は自分の喫煙のせい!?

国立がん研究センターと東京医科歯科大学の研究班は、家族の喫煙による受動喫煙の影響で歯周病のリスクが3倍に高まるという研究結果を発表しました。しかも家庭だけでなく、家庭外でも友人知人や同僚などの喫煙による受動喫煙の影響も加わると、歯周病のリスクは実に3.6倍にまで上昇するということがわかったという発表がなされました。

これは非常に深刻かつ衝撃的な数字です。というのも、喫煙者本人の歯周病発症リスクよりも大きなリスクが、受動喫煙によってかかってくることになる場合もあるからです。ちなみに、喫煙者の歯周病リスクは、喫煙本数によって非喫煙者の2~6倍の歯周病リスクがあると考えられています。

ちゃんと歯磨きなどのオーラルケアをしているにもかかわらず、虫歯ではなく、歯周病を発症しているという人は、もしかしたら家族の喫煙による受動喫煙が原因になっているかもしれないと疑うに十分な数字です。さすがに友人知人や同僚の喫煙にまで注文をつけることはできないものの、家族からの受動喫煙によって歯周病を発症するというのはとても悲しいことであるといわなければなりません。

自分の歯の本数にまで影響がおよんでいる!

お母さんのお腹からこの世に生まれ出てからしばらくすると、乳歯と呼ばれる仮の歯が生えるようになります。そして成長とともに、乳歯は永久歯に生え替わることになります。永久歯は一生主の口の中で働かなければなりません。主が一生を終えるときにすべての歯が残っていることが望ましいのはもちろんですが、いろいろな事情からそのうちの何本かをどこかのタイミングで失わなければならないケースのほうが多いです。

喫煙や受動喫煙と自分の歯の本数にもかなり大きな関係があることがわかっています。受動喫煙がない非喫煙者に対する喫煙者の歯を一生のうちに失う本数は、約2.5本におよぶといわれています。つまりこれは、喫煙が原因で歯周病を発症し、その歯周病が原因となって一生のうちに最低でも2~3本の歯を失わなければならないということを表している数字です。

受動喫煙に関しても、喫煙と同等のリスクがあると考えられるため、非喫煙者であっても歯周病によって一生のうちどこかで歯を失わなければならないリスクを抱えているということになります。

たばこのニコチンの成分は、歯周病菌のエサになりやすい特徴があります。また、喫煙をすることで、免疫力が低下するということもわかっています。そのため、歯周病菌から歯肉や歯を守るための十分な免疫機能が果たされないことが、上記のような結果につながっていると考えられます。

受動喫煙と生活習慣病の関係

喫煙によってさまざまな生活習慣病を発症するメカニズムは一意的ではなく、かなり多様であるといわなければなりません。それだけ喫煙はさまざまな生活習慣病の原因になります。そのメカニズムのひとつに、上でも挙げた免疫力の低下が挙げられます。ただ、喫煙者自身にそういった不具合が起こるのも、自業自得といえますので、これはもう仕方がないところがあります。

ただ、自分は喫煙者でないにもかかわらず、受動喫煙によって喫煙者と同じように免疫力が低下してしまうというのは納得できない部分があるでしょう。しかし残念ながら、受動喫煙によっても免疫力の低下は多少なりとも考えなければなりません。ということは、受動喫煙者も喫煙者同様に、ある程度生活習慣病のリスクが高まるということになります。

たとえば、喫煙者の糖尿病の発症率が高いというデータがあります。糖尿病の発症は、免疫力と関係する部分が大きいです。とすると、家族に喫煙者がいる場合には、自分が喫煙者ではないにもかかわらず、受動喫煙によって糖尿病を発症するリスクが高まることになります。

この傾向はもちろん糖尿病だけにとどまりません。糖尿病だけでも十分怖いですが、免疫力の低下によって引き起こされる生活習慣病はほかにもいろいろあります。中には糖尿病よりも怖いと考えられている病気だってあるのです。受動喫煙によってそういった生活習慣病の発症リスクが上昇するのです。これが受動喫煙の怖さと理不尽さです。

ご自身が喫煙者であって、他の家族は全員非喫煙者であるというご家庭もきっとあると思います。大切な家族を守るためには、受動喫煙に関する上記の事実を知ったときが、禁煙を真剣に検討しなければならないタイミングということになるのではないでしょうか。すべてはご自身の考え方にかかってくることになります。喫煙者の方はこの機会にちょっと考えてみませんか?

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