喫煙者はタバコ病の怖さを知ろう!そのためにもデータを知ろう!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

タバコによる中毒症状の克服が禁煙のための最大のポイント

昭和の時代であれば、特に男性にとっては、タバコはコミュニケーションツールとしても非常に機能的であった時代だったりもしました。しかし時代は変わり、タバコはまさに百害あって一利なしの最たるアイテムであると評されるようになりました。これは、日本人の健康意識の高まりがタバコに対する厳しい考え方を促進した結果でもあるといえるでしょう。

現在の喫煙者数に関するデータ

現在は、特に男性の喫煙者数は昔にくらべて大きく減少しています。平成25年のデータによると、日本人の成人男性のうち、喫煙者は32.8%まで減少しました。成人女性は8.2%ということで(全体では日本人の成人の19.3%が喫煙者)、過去10年間の推移では、男女ともに減少傾向にあるということがわかっています。

禁煙したい喫煙者に関するデータ

全喫煙者のうち、タバコをやめたいと考えている人の割合は、同じく平成25年のデータによれば、実に24.6%にのぼります。この数字自体は、喫煙者のうちの4人に1人が禁煙したいと考えているということを表してはいます。しかし実際のところ、喫煙者の禁煙成功率(喫煙者の減少率)は、そこまでの数字にはまったく至っていません。

それだけに、タバコによる中毒症状をどうしても克服することができていない人がいかに多いかということが、このデータからはわかります。つまり、禁煙のための最大のポイントとなるのが、特に禁煙をはじめたばかりのころに襲ってくる中毒症状(禁断症状)をどこまで克服することができるかというところにあるということも示しています。

ただ、禁煙を希望する喫煙者の割合は、平成23年のデータにくらべると減少傾向にあります。もちろんこれは、平成23年の当時に禁煙をしたいと考えていた人が、平成25年までに禁煙に成功した人がいるということを意味しています。と同時に、平成23年の当時に禁煙したいと考えていた人が、何らかの理由によって、平成25年にはもう禁煙は断念したという事例も含まれることを表しています。

さすがに個人レベルの事情まではデータから読みとることはできませんが、もしかしたら、禁煙のつらさから禁煙すること自体をあきらめてしまった人も、その中には含まれているのではないかということも想像できる範囲になります。

タバコの本数を減らしたいと考える喫煙者についてのデータ

同じく平成23年のデータによると、喫煙者全体に対して33.5%という高い比率を占めるのが、タバコの本数を減らしたいという考え方を持っている喫煙者です。この数字は、平成23年のデータにくらべても増加傾向にあります。

タバコの本数を減らしたいと考えるようになる背景には、いろいろな事情が見え隠れします。もちろん、その最大の理由となるのは、健康意識の高まりでしょう。ただ、もし健康を最優先に考えているのであれば、タバコを減らすのではなく、完全に禁煙すればよいということになるわけです。しかしそうならない、あるいはそういう選択をしないというところには、いろいろ複雑な事情があるはずです。

つまり、タバコの本数を減らしたいという背景には、過去禁煙に失敗した人が多いという事情が隠されているということになるのです。冒頭でも触れましたが、実際にタバコを吸っている人の話では、タバコをやめるときの中毒症状、禁断症状はかなりつらいものがあるということです。そのつらさに耐えることができず、再びタバコを手にとってしまうという人は少なくないのでしょう。

そして、そのつらさを知っているからこそ、本来であれば健康のためにタバコをやめたほうがよいということをわかっていながら、本数を減らすことでなんとかならないだろうか・・・という発想に至るのでしょう。もちろん経済的な側面から、タバコの本数を減らしたいと考える人もいるとは思います。ただ、経済的な理由なら禁煙したいと考えるのだって本来同じはずですから、やはり禁煙のつらさが大きなポイントになってくるのでしょう。

喫煙に関するさまざまなデータ

上記でタバコ関連の基本的なデータをご紹介してきましたが、触れていない喫煙関連のデータはまだまだありますので、ここから続けてご紹介していきます。

受動喫煙に関するデータ

自分は非喫煙者であるにもかかわらず、友人知人や家族、第三者が喫煙者であり、その影響を受けている可能性がある、いわゆる受動喫煙者の割合は、喫煙者自体が減少しているという事情から、減少してはいます。ただ、飲食店や遊技場、さらには職場といった特定の場所での受動喫煙率は、未だに30%を超えるのが現状で、このあたりはまだまだ今後改善の余地が残されていると解釈できるデータであるといえます。

非喫煙者が希望する、受動喫煙を回避した場所に関するデータ

上記でも触れたように、受動喫煙は、場所によってその被害率が異なってくるというのがひとつの特徴になっています。そのため、全体的な被害の率が減少傾向にあるから、受動喫煙に関する問題は改善されてきているのだという考え方は、少々安易すぎると結論づけなければならなりません。場所によっては、受動喫煙はむしろまったく改善されていないのが現状です。

では、非喫煙者はどういった場所でより受動喫煙を回避したいと考えているのか、ということになるわけですが、実はこのあたりもデータとして導きだされています。そのデータもご紹介しておきましょう。

受動喫煙対策をしてほしいと非喫煙者が望む場所として第1位に挙げられているのが、路上です。そのパーセンテージは42.7%にのぼり、路上における喫煙者は未だに多いということを暗に物語っているデータとして紹介しなければならないのは非常に残念です。

次いで飲食店が第2位で、42.1%の人が挙げています。そして、公園や通学路など、子供がいる場所がこれに続き、パーセンテージとしては36.9%という数字になっています。これに対し、喫煙者が受動喫煙を回避したい場所として挙げているのは、特にないが最も多く、51.5%と過半数を上回るデータになっています。

喫煙者については、正直受動喫煙の話をするのは少々ナンセンスでもあるかな、という気がするのですが、やはり回答者としては、自身が喫煙者である以上、あまり受動喫煙については注文をつけられないという事情が反映したデータになっているといえるでしょう。

タバコ病に関するさまざまなデータ

それでは、ここからは喫煙が原因で罹患する生活習慣病の最たる病気であるタバコ病についてのデータをご紹介します。タバコ病に関しては、そのくくり自体が正直あいまいなところもありますので、データの根拠に乏しいところがあることも考えられます。ただ、これからご紹介するデータはいちおう信頼おける調査機関によって公表されているデータということで、できる限りご紹介していくことにします。

まずは、喫煙による寿命について公表されているデータですが、非喫煙者にくらべ、喫煙者の男性は8年、女性は10年短くなると考えられるとのことです。8年、10年といった具体的な数字がデータとして公表されているわけですから、それだけ寿命を縮めるタバコ病を男女ともに発症しやすいということになるわけです。

また、タバコ病は飲酒との相性によっても悪化の可能性が高まります。特に、食道がんの罹患率はその最たるものであるとされ、飲酒もする喫煙者は、飲酒も喫煙もしない人とくらべると、食道がんの罹患率が50倍になると考えられています。

また、タバコ病といって真っ先に名前が挙がるのが心筋梗塞ですが、心筋梗塞をすでに発症したことがあるという喫煙者の方でも、そこから禁煙をすれば、その後再び心筋梗塞を発症するリスクは、そのまま喫煙を続ける人にくらべて6割以上も軽減できるようになるということです。

そして、忘れてならないのは、受動喫煙によるタバコ病に関するデータです。受動喫煙を日常的に強いられている非喫煙者が脳卒中を発症するリスクは、日常的な受動喫煙がない非喫煙者の1.25倍にのぼると考えられています。脳卒中もタバコ病としては心疾患とならぶ典型的な生活習慣病ですから、喫煙者にとって、この数字がどれくらい重大な数字であるかということをしっかり理解しておく必要があるといえるでしょう。

以上が、喫煙とタバコ病についての主要なデータになります。喫煙者が年々減少傾向にあるということは、やはり健康意識が高まる中ではとても納得できるデータであるという印象を受けました。ただ、まだ改善すべき余地があるということも、データから実感できることと思いますので、努力できる部分では、努力を惜しまない姿勢が喫煙者には求められるということになるでしょう。

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