スマートフォンを利用する若者は要注意!若者の睡眠トラブル急増!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

20代~30代の睡眠トラブルの原因

20代~30代の比較的若い世代に睡眠トラブルが増えています。20代や30代といえば、働き盛りではあるけれど、まだまだ遊び盛りの世代といえるでしょう。かつては働き疲れてというよりは、遊び疲れて家に帰ればすぐに寝てしまう・・・という若い人が多かった気がします。ただ最近の若い人は、ひと世代前の若い人とは少し違うようです。最近の若い人の中には、睡眠のトラブルで眠ることができない人が増えているのです。

その理由として、本来であれば眠っているはずの時間にいろいろと作業をする若者が増えているからです。というよりも、眠っていなければならない時間でも手軽にいろいろなことができてしまう環境が整備されてきたからです。つまり、インターネット環境の整備が、多くの若者の睡眠トラブルの原因になっているのです。

インターネットは時間を問わず利用することができることが大きなメリットのひとつです。反面、若い人にとっては特に、それが大きなデメリットになってしまっているのです。真夜中でもインターネットの利用が可能なため、睡眠時間が削られる、そして眠りのリズムが完全に崩壊することが、増加する睡眠トラブルの主な原因になっています。

スマートフォンの普及がさらに睡眠トラブルを助長している!

若い人の睡眠トラブルをさらに悪化させているのが、スマートフォンです。スマートフォンは上で触れたインターネット環境はもちろん、ベッドや布団に入りながらでも操作ができてしまいますから、眠る直前まで使用可能なツールです。

それだけに、たいへん便利であることは事実ですが、これがスマートフォン利用者の睡眠を妨げる原因になっています。それでは、スマートフォンが睡眠を妨げるメカニズムをご紹介します。

スマートフォンが眠りを妨げるメカニズム

スマートフォンの利用が私たちの睡眠を阻害するメカニズムについては、すでに研究が進んでいます。スマートフォンと睡眠トラブルの関係はいろいろな角度から論じることができますが、中でも最も危惧されているのが、スマートフォンの画面が明るすぎることです。

インターネットの普及によって、睡眠のリズムが崩れることが睡眠トラブルの原因になるという話をしましたが、実は、スマートフォン(またはラップトップパソコン)の画面から発せられる人工光は私たちの目や脳にとって強すぎてしまうのです。結果として、スマートフォンの人工光が私たちの眠りのリズムを狂わせてしまうことがわかっています。

私たち人間のみならず、動物のほとんどには、その体内に体内時計と呼ばれる時間感知能力が発揮される機能が組み込まれています。ところが、本来眠らなければならない時間に起きていることや、強いエネルギーを持った人工光を見つめることによって、体内時計が狂わされてしまうのです。それによって睡眠のリズムに狂いが生じるのです。これが、眠る直前のスマートフォンの利用によって睡眠トラブルが起こるメカニズムです。

なぜ光によって睡眠のリズムが狂う?

光によって睡眠のリズムが狂って睡眠トラブルの原因になるということは、上記の説明で理解していただけたかと思います。ただ、なぜ光によって睡眠のリズムが狂うのかという点は、少々不思議な印象が残ります。昼間だって太陽の光をたくさん浴びているわけですから、光が睡眠のリズムに影響を与えるとは考えにくい部分も正直あります。

その疑問を解くカギとして、メラトニンというホルモン物質の存在がポイントになってきます。メラトニンは、睡眠に大きく影響を与える物質です。しかも、このメラトニンというホルモンは、光の量や強さによって調節されるという性質を持っているのです。さらに、上でお話した体内時計との関係も密接です。というのも、メラトニンの分泌は体内時計によって行われるからです。

私たち人間の場合、夜眠るように体内時計がセットされていますから、夜になるとメラトニンが分泌されます。ところが、光によってメラトニンは悪影響を受け、眠りへの影響を与えるのです。つまり、メラトニンが分泌される時間帯に光の影響を受けることによって、メラトニンが正常に機能しなくなり、睡眠に影響を与えるのです。

さらに、コルチゾールと呼ばれるホルモン物質もまた、光によって影響を受け、眠りのリズムを狂わせる原因になります。このように、本来眠るべきタイミングに強い光を与えることが、分泌されるホルモンのレベルで悪影響を受けなければなりません。その結果が、今回お話している睡眠トラブルです。

ブルーライトが及ぼす危険

ある研究筋によれば、もしパソコンやスマートフォンなどの使用を地球上のすべての人が止めれば、睡眠トラブルに悩まされる人口は激減するとのことです。なぜそこまでパソコンやスマートフォンが睡眠に影響を与えるのかというと、強烈な光を放つブルーライトが私たちの身体に大きなダメージを与えるからです。

ブルーライトは、LEDライトの一種で、光の中でも非常に大きなエネルギーを持っているという特徴があります。LEDを利用するメリットは、エネルギー効率が高いところにあります。それだけに、大きなエネルギーを発揮しながらも、バッテリーの減りが少ないという表面上のメリットを生みます。ところが、発揮されたエネルギーによって私たちの身体が受けるダメージの大きさは、エネルギーが大きい分大きくなってしまうのです。

 

このブルーライトも、私たちの睡眠の質をいちじるしく低下させる性質があります。ブルーライトによる身体への影響は、睡眠トラブルだけにとどまりません。ただ、少なくとも睡眠に良からぬ影響を与えていることだけは間違いありません。

必要不可欠なスマートフォンとどう付き合うか

睡眠時間帯にスマートフォンを使用すれば、必ず睡眠の質を低下させ、睡眠トラブルの原因になります。しかしそうは言っても、今の時代、スマートフォンによる恩恵があまりにも高すぎるということも事実です。現代の最新技術と健康の基本である睡眠の間に横たわる大きなジレンマをどう解消するかが、今後非常に大きな課題ということになります。

たとえばひとつの提案として、次のような考え方が挙げられるかと思います。スマートフォンの恩恵のひとつに、緊急対応が可能であるということが挙げられます。緊急対応の際にはスマートフォンがあるかないかで死活問題に発展することも当然考えられます。そういう意味では、一部の研究者や医師のように、睡眠時間帯にスマートフォンを使用すべきではないと断言してしまうのもどうかと思います。

ですから、緊急対応時以外には睡眠時間帯にスマートフォンを利用しないなどといった、自分なりの厳然としたルールを設け、日々確実に実行していくことが、スマートフォンによる睡眠トラブルを解消する最善の策といえるのではないでしょうか。

Top