睡眠時間や休息時間をしっかりとり、睡眠の質も向上させたい!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

睡眠時間や休息時間、睡眠の質に関するデータ

現代人が睡眠に対して多くの問題を抱えるようになってから、もうだいぶ長い時間が経過しています。最も典型的な問題として挙げられるのが、やはり睡眠不足の問題ということになるでしょう。また、時間的には足りていても、いろいろな理由で質の高い睡眠がとれないケースも多くなっています。

睡眠時間の不足、睡眠による休息時間の不足に関するデータについて

平成26年のデータによると、睡眠不足、もしくは睡眠による休養時間の不足が慢性化している人の割合が20%にのぼることがわかりました。平成21年、平成24年、平成26年の推移では、明確な増加、つまり睡眠不足や休息不足を感じる人の割合が増えてきているということもわかっています。

ちなみに、1日の平均睡眠時間についての調査(平成26年)によると、6時間以上7時間未満と回答した男女が最も多かったということです。一説によると、1日の睡眠時間は7時間が理想とされていますので、その説をベースとして考えるなら、ここまでは決して悪くないデータであるとはいえるでしょう。

しかしながら、理想に近いと考えられる6時間以上7時間未満と回答した人は、最多とは言え、男性で34.4%、女性で33.9%にとどまったのです。もちろん、理想の7時間以上とこたえた人もいるわけですが、しかし忙しい現代人がその睡眠時間・休息時間をキープするのはそう簡単なことではありません。そう考えると、6時間以上7時間未満の階級の相対皮から、3人に2人に近い人々が、睡眠不足、休息時間の不足を慢性的に体感しているということになるわけです。

これはかなり深刻な問題であるといえると思われます。ただ、インターネットがこれだけ広く定着している時代ですから、人が寝る時間であってもインターネットに接続できてしまう状況を考えると、何か病気でもしない限り、睡眠時間や休息時間に関する改善はそうそう簡単なことではないと予測されます。

また、寝る前にパソコンやスマートフォンなどを操作することも、睡眠の質に悪影響がおよぶと言われています。とすると、睡眠時間や休息時間だけでなく、睡眠の質の悪化もさらに深刻化するのではないかという不安も感じられるデータになりました。

加えて、テーマをこの1か月に絞ってみても、やはり睡眠によって休息を十分にとれていないと感じている人は、20%にのぼるというデータになりました。このデータも平成21年、平成24年、平成26年の推移で見ても、やはり睡眠による休息不足を感じている人が大きく増加していることがわかりました。

なお、睡眠による休息が不足していると感じている人の年代別の調査では、特に40代での増加が顕著であることがわかっています。睡眠時間や睡眠の質は、年齢とともに徐々に変化するという事実がありますが、やはり40代という年代は、そうした変化が起こりやすい年代であるとも言えるのです。

睡眠の質に関するデータについて

私たちが自分の睡眠の質について言及する理由は何かを考えてみます。睡眠不足という一般的解釈は、眠っている(と思われる)時間が足りていないという解釈になります。朝起きて時計をみれば、物理的な時間比較で自覚が可能であるのが睡眠時間です。しかしこれに対し、睡眠の質というのは、自分が眠っている間のことですから、その善し悪しを客観的に判断することは難しいと言えます。

奥様や旦那さんがいらっしゃるご夫婦の方に限定した調査であれば、配偶者がパートナーの眠りの質について言及することも考えられますが、既婚者だけを対象にした調査では一般性を保つことができないため、ご自身の眠りの質はあくまでも自己評価ということになります。

自己評価の場合、何を根拠に睡眠の質を評価しているのかという問題が生じやすいと言えます。しかし実は、そうした自己評価が十分可能になる重要なファクターがあるのです。それは、日中の睡魔です。つまり、日中に睡魔が襲ってくることが多い人は、自分の(夜の)睡眠の質が悪いということを知らずのうちに認識していることになります。

平成25年のデータによりますと、日中に眠気を感じた、つまりは自分の睡眠の質が良くない感じた人は、男性で37.7%、女性で43.0%というデータになりました。また、睡眠不足を自覚している人のデータについては、30代男性、20代および40代の女性が、約4割の人が睡眠不足を自覚しているという結果になりました。

睡眠障害とスマートフォンの関係についてのデータ

睡眠障害というと、上でも触れましたが、やはりスマートフォンとのかかわりが大きいことがわかっています。まずは、睡眠障害ということばについて簡単に説明しておくことにします。

スマートフォンが睡眠障害の原因となっている可能性を示すデータ

睡眠障害というのは、基本的には眠りたい、眠らなければならないのに、身体的、精神的ないろいろな理由でそれが叶わない状況を指します。もちろん、夜中に途中で目が覚めてしまうという事例も、睡眠障害に含まれます。

これも上で少し触れましたが、ある程度年齢を重ねると、どうしても睡眠時間が短くなっていきますし、また、夜中に目が覚めてしまうケースも多くなります。それも広義には睡眠障害に入りますが、それを言ってしまうと、高齢者のほぼすべてが睡眠障害ということになってしまいますので、狭義には、加齢による睡眠時間の減少や夜中の目覚めなどは、睡眠障害には加えないというケースもあります。

ここでは狭義の睡眠障害について考えていきます。特に近年深刻な睡眠障害に悩んでいるのが、20代、30代というかなり若い世代であるということもわかってきています。平成24年のデータによりますと、20代~30代の7割にもおよぶ人が、何らかの睡眠障害に悩んでいるという結果が残っています。これは驚くべき数字であると感じられますが、このうちの半数以上が、寝る直前までスマートフォンを操作していたということが、データでわかっているのです。

今の時代、スマートフォンばかりでなく、ノートパソコンやラップトップパソコンも軽量化されていますので、そうした影響も踏まえると、半数以上というレベルではなく、さらに大きな数字が計上される可能性があるといえるでしょう。ちなみにこの7割という数字は、不眠症の疑いがあると自己診断した人の割合と一致します。おそらく単なる偶然ではないでしょう。

平日と休日の睡眠時間格差に関するデータ

もうひとつ、不眠症をはじめとする睡眠障害を引き起こしやすいと考えられる興味深いデータがあります。それは、20代30代の人の、平日と休日の睡眠時間の格差に現れています。平日は、睡眠時間が7時間未満の人の割合が60%におよんだのに対し、7時間以上睡眠時間をとっている人の割合はわずか15%にとどまりました。

これに対し、休日に7時間以上の睡眠時間をとっている同年代の人は、なんと平日の約3倍にあたる44%の人が相当しました。週5日は短い睡眠時間であるのに対し、土日だけ急に睡眠時間が増加するというのは、非常に大きな問題になります。たくさん眠った日の翌晩は、なかなか寝付けないという現象が起こるのは当然で、そこでまた睡眠不足のような形に陥ります。つまり、1週間のうちに、睡眠不足を招くリスクが定期的に高まることになるわけです。それは当然、睡眠障害の原因になると考えられます。

これに加えて、スマートフォンやパソコンを就寝直前まで閲覧、操作しているというファクターもあるわけですから、20代、30代といった年代の人が睡眠障害を発症するリスクはますます高まることになるのです。これが、不眠症のリスクがあると自己診断をした若者の割合が7割を超超える理由ということになるでしょう。

眠りは、生活の基盤となる生理現象ですから、本来であれば眠りに対する欲求が強いはずの若い世代の人が睡眠障害を発症するというのは、非常に深刻な問題であるといえるはずです。時代的な背景もそこには絡んできますが、しかし最終的には個人で対策を立てられるわけですから、就寝直前のスマートフォンやパソコンなどの操作・閲覧を控えるといった対策を講じるべきでしょう。

そういった生活習慣の改善が、若い世代の睡眠障害の改善にもつながると考えられますので、若い人にはぜひ睡眠障害のメカニズムを理解していただき、これを予防・改善する努力をしていただきたいと思います。

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