安定した睡眠が健康には不可欠!睡眠障害も生活習慣病だった!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

睡眠障害について

私たちの健康は、いろいろな要素が組み合わさることによって維持されますが、中でもその根底にあるのが、睡眠です。その意味ではまさに、睡眠が健康を下支えするための縁の下の力持ち的な役割を果たしているともいえます。そこまでは多くの人が理解していることだと思いますが、しかし、睡眠障害ということば自体はそこまで広く認知されているわけではありません。

睡眠障害というのは、睡眠にかかわるさまざまな障害の総称であって、何か特定な病気を指しているわけではありません。その意味では、病気というニュアンスではなく、シンドローム(症候群)のニュアンスのほうがふさわしいといえるでしょう。

それでは、ここからは生活習慣病のひとつである睡眠障害についてお話していきたいと思います。

睡眠障害の病態について

睡眠障害の場合、いくつかの睡眠関連の病気をまとめたものですので、中には生活習慣病とは言い切れない睡眠障害に相当する病気もあります。ですからここからは、少しでも生活習慣病に関連する睡眠障害に限定してお話していきたいと思います。

不眠症

睡眠障害で最も典型的な生活習慣病が、いわゆる不眠症です。不眠症は、加齢が主な原因であると考えられますが、他の原因も多様です。加齢とは無縁の若い人であっても、精神的なストレスから夜眠ることができないといった症例は数多く報告されています。そういうケースはほぼ例外なく生活習慣病に分類されます。

また、若い人の不眠症については、タバコ、アルコールが主な原因になる場合が多いと考えられています。もちろん、カフェインの多量摂取によって睡眠が阻害されてしまうこともありますので、若い人の不眠症のほうが、加齢による不眠症にくらべると、生活習慣病としてのファクターが強い傾向にあります。

近年の研究によって、不眠症が新たな生活習慣病を生むことがあると報告されています。たとえば、不眠症が原因となって糖尿病、高血圧などを発症すると考えられています。また、生活習慣病とは異なりますが、精神神経系の病気では、いわゆるうつ病が不眠症によって引き起こされるリスクが高まるとも考えられています。

睡眠時無呼吸症候群

ここ数年、特に報告される症例が増加してきているのが、これからお話する睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる睡眠障害です。睡眠時無呼吸症候群は、その病名からもわかるように、夜眠っている間に呼吸をしなくなってしまうといった一連の症候群になります。なぜそんなことになってしまうのかというと、仰向けに寝ている人の喉の気道が落ち込むことによってふさがれてしまい、呼吸ができなくなってしまうからという理由が多く当てはまります。

睡眠時無呼吸症候群の場合、やはり気道が狭まってしまうという症状であることからも想像できると思いますが、肥満症やメタボリックシンドロームを発症している男性には特に多いと考えられています。肥満やメタボリックシンドロームが影響している以上、やはり睡眠時無呼吸症候群に関しても、生活習慣病の一種であるということは間違いないところです。

睡眠時無呼吸症候群が近年話題になってきているのは、昼間の交通事故の原因が、この病気であるといった報告例が増えてきているからです。睡眠時無呼吸症候群を発症すると、睡眠サイクルが狂ってくるために、どうしても昼間に眠くなってしまうという弊害が起こりやすく、運転しながら睡魔に負けて、事故になってしまうケースも起こりやすいのです。

睡眠障害の予防方法と治療方法

睡眠というのは、生まれながらにして誰からも教わることなく、毎日繰り返してきた生理現象ですから、夜になると自然と眠くなるのが当たり前です。だからこそ、眠れないという障害に対する策を立てるのは、そう簡単なことではありません。当たり前のことが当たり前でなくなる理由は複雑で難解なことが多いのです。それだけに、一度睡眠障害が起こってしまうと、これを改善するのはどうしても難しくなってしまいます。

簡単ではない睡眠障害の予防を実践するためには、睡眠環境をいろいろな角度から見直してみて、睡眠障害の原因になりそうなファクターを除外して考えるといった発想が重要になってきます。それでは、睡眠障害に関する予防方法、治療方法をそれぞれ具体的に考えていくことにしましょう。

睡眠障害の予防方法について

まずは、精神的な悩みを解消しましょう・・・などということが、睡眠障害の予防としていわれることが多いですが、しかし実際のところ、精神的な問題というのは、解消しようと思って簡単に解消できるものではありません。よって、この発想自体は少々無理があるといわなければならないでしょう。そこで、まずはそうしたメンタル面とは別のファクターで、睡眠障害の予防方法を探してみたいと思います。

睡眠にはいろいろなファクターが絡んできます。たとえば、部屋の気温や湿度、枕の高さとか、照明の明るさ、音など、昼間はなんでもないものが、夜になると睡眠に対して敏感に影響を与えてしまうことになります。このあたりをつぶさにチェックして、自分にとってベストの睡眠環境を探し出すといったスタンスがとても重要になってくるといえるでしょう。

睡眠時無呼吸症候群については、やはり肥満やメタボリックシンドロームを改善することが先決です。実際、肥満やメタボリックシンドロームが解消できて、睡眠時無呼吸症候群が解消されたという事例はたくさんあります。ですから、肥満やメタボリックシンドロームを発症しないということが、睡眠時無呼吸症候群の最大の予防方法ということになります。

スマートフォンやパソコンと睡眠障害

今の時代、やはりスマートフォンやパソコンがなければ生活できないという人は多いです。一日中スマートフォンなりパソコンなりの通信機器のモニターを見ているという現代人も少なくないでしょう。それ自体は、特に仕事が絡めばどうしても避けられないところはあると思いますが、ただ、就寝直前までパソコンやスマートフォンの画面を見つめていることが睡眠障害の原因になることがありますので、要注意です。

また、睡眠障害のプロセスはまったく異なりますが、スマートフォンやパソコンの使用によって、睡眠時間全体が短くなってしまうというのも、睡眠障害のひとつの原因になります。やはりどんな仕事であろうと、眠るときには眠るというスタンスは極めて重要であるといえるのです。

睡眠障害の治療方法について

先ほど少し触れた精神的な不安については、予防というよりは、どちらかといえば治療というほうに含まれることになるといえます。また、睡眠障害は、確かに生活習慣病といえる部分もある反面、心療の分野も大きくかかわってくる分野なので、特に悩み事で夜も眠れない・・といった形の睡眠障害であれば、一度病院で医師に相談してみるという考え方が重要になります。

病院にいって、特に精神的な理由で起こっている睡眠障害の相談をするとなると、はじめは睡眠導入剤が投与されることが多く、それでも効果が表れないときには、いわゆる睡眠薬を処方されることになることが多いです。

ただ、睡眠障害の治療には、不眠症だけではなく、睡眠時無呼吸症候群の治療もあります。睡眠時無呼吸症候群の治療方法では、まずは肥満・メタボリックシンドロームなどの治療が優先されることが多いです。

他にも、やや特殊な器具を装着して治療する方法もあります。たとえば、マスクを装着することで、マスク越しに空気を送り込むといったマシーンがあります。そういったマシーンを使用して睡眠時無呼吸症候群を解消するという治療方法があります。あとは、マウスピースによって気道を確保できるようにするといった治療方法も考えられます。

睡眠障害は、自分の力だけで改善することが難しい生活習慣病であるといえますので、もし睡眠障害を発症していると感じたならば、まずは病院にいって医師に相談してみるということが大切です。

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