座り仕事の人は立つことが重要!立って糖尿病リスクを軽減する!

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糖尿病予防のためには運動が必須といわれるが・・・

糖尿病は運動不足などの不摂生が主な原因で血糖値が上昇する病気であることを考えると、座り仕事というキーワードがなんとなく糖尿病と関係しているという理解はできるはずです。

運動をしないでいると糖尿病のリスクが非常に高まるといううわさは事実です。ですから、糖尿病予防のためには、できるだけ運動をして糖尿病を予防することが大切であります。

ただ、忙しい現代人にとって、運動する時間がなかなか得られないという悩みも実際問題としてあります。そういう事情もありますので、運動をする時間があろうとなかろうと、特に座り仕事の時間が長い人にとって、より重要な糖尿病予防の方法をご紹介したいと思います。

運動をする時間がない人には、とにかくこれからお話する内容をよく理解していただきたいと思います。もちろん、糖尿病予防のためには運動することはほぼ必須に近いと考えていただくことを前提としてお話していきたいと思います。

座り時間が長い人の糖尿病予防の方法

座っている時間が長いと、糖尿病を発症しやすいという研究結果が明らかになりました。座り仕事をしていると、どうしても座っている時間が長くなることになりますので、そんなことを言われても・・・と思う人が多いと思います。特に今の時代はパソコンをつかう仕事が非常に多くなっていますので、座り仕事の時間がどうしても長くなりがちであることは間違いないでしょう。

座っている時間が長い座り仕事の人であっても、運動をする時間をある程度しっかりととることができるのであれば、糖尿病のリスクもそこまで大きくなりません。ただ、忙しい現代人にとって、運動の時間をたっぷりととりなさいというのも少々酷な注文ということになるでしょう。そうかといって、まさか運動しながら仕事をするわけにはいかないし・・・と、座り仕事をしている人は頭を抱えることになってしまうかもしれません。

何しろ、座っている時間が長いだけで糖尿病のリスクが高まるなどといわれてしまっては、座り仕事で1日忙しく働いている人は暗に将来の糖尿病罹患を宣告されたようなものですから、悪気はない研究ではあっても、そんな情報を圧しつけられるなんて、ありがた迷惑もいいところだと憤慨されるかもしれません。ただ、座り仕事をしている人でも、ちょっとした対処で糖尿病を予防できる可能性があるのです。

たいへん言いづらい予防方法になりますが、ひとことで言えば、立って仕事をしてください、ということになります。座っている時間が長いという理由が糖尿病になりやすくさせているのであれば、立って仕事をすればよいという発想自体は、とてもシンプルな発想です。小学生やもっと幼いこどもでも思いつく発想であるといっても言い過ぎではないはずです。ただ問題は、職場でそんな異端な手法が通用するのだろうか、というところです。

企業が立ってする座り仕事を支援!

特にIT関連業界などは、1日中座って仕事をすることになるということは想像に難しくありません。そして、座っている時間が長くなると糖尿病のリスクが高まるという情報は、今では多くの企業にもちゃんと届いています。もちろん、まだまだ座り仕事は座ってこなすということがほとんどの企業で当たり前のことになっている中、中には、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防を目的とした対策を講じている企業も、ぼちぼち増え始めているのです。

あるIT関連企業では、1日中座ってする仕事をやんわりと禁止している企業もあります。その企業では、座りっぱなしの仕事が一定時間続くと、自動的に机が上昇して、立たないと仕事をできないようなシステムを導入しているのです。まあそういうシステムを導入すれば、それなりにコストもかかってしまいますので、座り仕事が主体だからといってすべての企業がそういった手法を即座に採用するわけにもいきません。ただ、そうした何らかの方策を講じることによって、企業が社員に生活習慣病予防を促す風潮が起こるきっかけをつくっていることは間違いないでしょう。

そういった風潮が今後当たり前になるまでにはもちろん時間が必要になりますが、しかしいずれそういうことになったとしても不思議ではない時代になってきたといえます。それだけ、企業にとって社員は重要であるということなのです。

目標を設定して立ち仕事を増やす

時間がきたらデスクが自動的に上昇するといったシステムを導入するためには、さすがにそれなりのお金もかかれば時間もかかります。また、社員の意見も反映せずいきなり導入するのも障害が大きいといえますので、そういったシステムの導入はそうそう簡単なことではありません。

ただ、立ってする仕事というのは無理でも、工夫をすればそれに近い効果を得ることができるようなやり方がないわけではありません。そうした工夫をするためにも、まずは、どのくらい立ち時間を増やせばよいのかということも、ある程度は知っておいたほうがよいといえます。

座り仕事の時間が長いと糖尿病の発症リスクが高まるという研究結果を発表した研究機関では、立ってする仕事の時間を90分取り入れるだけで、糖尿病の罹患リスクは大幅に軽減できると結論付けています。仕事の時間だけ90分割いて、立ち仕事を自主的に取り入れるというのも正直難しいとは思いますが、何も会社にいる時間=仕事をしている時間という等式が常に成り立つわけではありませんので、工夫のしようも実はけっこうあるのです。

たとえば、昼休みの時間帯はできるだけ立って過ごすというのもひとつの方法です。仕事をしている間中ずっと座っていて、昼休みにもずっと座ったままという人は意外と多いと思います。しかし、昼休みのうちの40分間くらいを立って過ごすことができるとすると、目標の90分の約半分はクリアできることになります。

立ち時間と糖尿病のリスクの関係が素直に反比例しているのかどうかは正直よくわかりませんが、もし反比例に近い関係があったとすると、昼休みの時間を立って過ごすだけで、糖尿病のリスクは約半分に軽減することができるということに、計算上はなるのです。これは非常に大きい進歩ということになるでしょう。

もちろん昼休みの時間帯以外にも、トイレ休憩などで立っている時間を少しずつ採用することによって、会社にいる時間のうち、立っている時間を少しずつでも増やすことができるはずです。そして、そのために大きな手がかりとなるのが、昼休みのようなある程度まとまった休憩時間ということになるでしょう。

理想を言えば、昼休みに立っている40分をウォーキングなどによる移動という手段で過ごすことができれば、メリットはさらに大きくなるはずです。

糖尿病予防は、生活習慣の改善と会社での立ち時間の考慮の両面でアプローチすべき

確かに、座り仕事をする時間を減らし、立ち仕事をする時間を増やすなどといった対処で糖尿病の予防をするという発想自体は非常に重要で、なおかつ有効であることは間違いありません。しかしやはり糖尿病予防のベースとなるのは、立ち時間を増やすことではなく、基本的な生活習慣を改善するということのほうにあると考えるべきです。

ですから、いくら会社での座り時間を減らして立ち時間を増やしたとしても、生活習慣はさらに悪化しました、などということがあっては、まったくの本末転倒です。そういうことがないように、たとえば飲酒をひかえるとか、禁煙するなどといったベーシックな部分はしっかりと行っていただきたいと思います。

そうした糖尿病予防のベースの上に、新たに座り仕事を立ってするなどの手法が上乗せされることで、糖尿病予防がより有効に、機能的に果たされることになるのです。ですから、冒頭で言い淀んだように、運動をする時間がないなら仕方がない・・・という発想を、少なくとも糖尿病予防の観点では抱いていただきたくないのです。

糖尿病予防に関しては、何かをやっていれば大丈夫ということではなく、糖尿病の予防の効果が高いことならなんでもやってみるというスタンスこそ、実はとても重要なのです。いろいろな方法を採用して、しっかりと糖尿病予防をしていただきたいと思います。

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