朝食を摂取して血圧上昇を抑える!さらに脳卒中のリスクも軽減!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

朝食をスキップするとさまざまな大きな弊害がおよぶ

朝食を食べないと、健康へのさまざまな弊害が及ぶことが科学的にわかっています。しかsも、場合によってはかなり大きなダメージに至ることもあるので、日常のさりげないひとコマとしか映らない朝食も、考えられる以上に重要な意味を持ちます。

昔から、朝食を摂ることが非常に重要であるというようなことは言われてきました。おそらくほとんどの人が、親や学校の先生から、朝ごはんをちゃんと食べなさい!というようなことを、声を大にして教えられてきたのではないでしょうか。

もちろん親にしても学校の先生にしても、生活習慣病のリスクを考慮してそんなことを言っているわけではなく、あくまでも、その日一日を生活する上で必要なエネルギーのことを考慮していたと思われるのですが、その思考のプロセスはともかく、言っていること自体はまったくそのとおりであるということが、近年わかってきているのです。

今回は、朝食をスキップすることによってさまざまな生活習慣病の発症リスクを高めるという科学的根拠に迫ります。

朝食スキップと生活習慣病の関係について

朝食と生活習慣病の発症リスクとの関係は、実は専門機関はかなり昔から指摘していることではありました。たとえば、朝食を抜くことで、高血圧のリスクが高まることをはじめとして、他にも肥満、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などといった生活習慣病を発症するリスクを高めるという研究結果は、すでに報告されていました。

しかし近年になって、朝食をスキップすることでそれ以外の生活習慣病のリスクを高めるということについても、徐々にわかってきているのです。その生活習慣病とは、脳卒中と虚血性心疾患です。つまり、どちらも血行不良がきっかけになっている生活習慣病です。

そもそも高血圧に関しては、脳出血をはじめとする脳卒中とはかなり密接な関係があります。朝食をスキップすることによって高血圧症を発症しやすいのであれば、脳卒中だって発症しやすくなって当然であるとも言えるのです。

朝食を食べないとなぜ高血圧のリスクが上昇するのか

朝食のスキップは、高血圧のリスクを上昇させ、それ以外にも肥満や脳卒中、そして虚血性心疾患などといった生活習慣病のリスクを上昇させるということがわかってきていいます。脳卒中にしても虚血性心疾患にしても、高血圧とはかなり密接な関係があります。これらの生活習慣病の元凶であるとも考えられる高血圧を、なぜ朝食をスキップすることで招くのかということについて、ここでは考えてみたいと思います。

自律神経系と血圧の関係

高血圧と朝食の関係を考えるためには、まずは自律神経系が血圧に働きかける影響についても考えておかなければなりません。自律神経系というのは、交感神経と副交感神経とがバランスを保ちながら、私たちの生活と密接にかかわっています。簡単に言ってしまえば、私たちの精神的肉体的な状態が活発になっているときは、交感神経が副交感神経に対して優位に立っているときです。逆に、精神的にリラックスし、肉体的にも休息状態にあるときには、副交感神経が交感神経に対して優位に立っています。

朝起きる前、布団に入っている段階では、副交感神経が交感神経に対して優位に立っており、副交感神経が優位な状態では、血圧は低くなるという特徴があります。そして、布団から這い出して起床すると、徐々に交感神経が副交感神経に対して優位な度合いを強め、これによって血圧も上昇の傾向も徐々に顕著になってきます。つまり、起床してからしばらく時間が経過したタイミングというのが、実は1日で最も血圧が上昇しやすいタイミングであると考えられているのです。これが、自律神経系と血圧の関係になります。

自律神経系・血圧と朝食の関係

私たちは、起床してしばらくしてから朝食を食べることになるわけですが、これはタイミング的に、交感神経が副交感神経に対して優位性を増しているタイミングでの朝食の摂取ということになります。そして、朝食を摂取すると、今度はその交感神経系の活性が緩和し、徐々に副交感神経が優位になるという特徴があります。つまり、朝食の摂取によって、血圧の急上昇を抑制する働きが生まれるということになるのです。

この流れを確認してみますと、起床(副交感神経が優位)→血圧上昇(交感神経が優位)→朝食摂取(副交感神経が優位)→血圧上昇の抑制 という模式的フローが描かれます。また、朝食の量をたっぷり摂ることによって、副交感神経が優位な時間が長くなりますので、その影響で、インスリン分泌が行われるタイミングも遅くなります。とすると、1日のインスリン分泌量も少なめに抑制することができます。

実は、高インスリンは、血圧上昇の効果がありますので、朝食を比較的多めに摂取することによって、インスリン分泌を抑制することも、高血圧抑制という意味では非常に有効であると考えられるのです。とはいえ、朝起きてすぐにたくさんの量の朝食を摂取するというのも簡単なことではありません。また、たくさんといっても程度問題ですから、あまりにも多量の摂取してしまうと、今度は逆効果になります。ただ、高血圧の傾向があるという人は、朝食の摂取、ならびに朝食の摂取量というのが意外と重要なポイントになってきそうであるということは間違いなくいえます。

血圧の上昇を抑制することができれば、当然高血圧や高血圧症のリスクも最小限にとどめることができますので、脳卒中のリスクも軽減することができるようになります。ですから、イメージとしては、高コレステロールの解消によって心筋梗塞や脳梗塞のリスクを軽減することができ、高血圧の解消によって、虚血性心疾患や脳卒中のリスクを軽減できるというイメージでよいでしょう。

今回は朝食を摂取することの重要性、さらには朝食の摂取と血圧の関係、さらには脳疾患や脳疾患にかかわる生活習慣病のリスク軽減の理由などについて考えてみました。高血圧症は、あらゆる生活習慣病の元凶ともなりえますので、朝食をしっかりと摂取して、高血圧を予防し、高血圧から派生する生活習慣病も積極的に予防していただきたいと思います。

Top