心疾患や脳疾患リスクは生活習慣だけでなく長時間労働にも注意を!

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長時間労働と疾病の関係

長時間労働の具体的な定義はありませんが、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まりはじめる1週間あたりの労働時間は55時間以上であるという研究結果が出ています。長時間労働によるストレスと、生活習慣の悪化が心疾患や脳疾患のリスクを上昇させると考えられます。

これまでは、一般論として、働きすぎは良くないといわれてきましたが、上記の研究によって、このことが科学的に証明されました。しかも、1週間あたりの労働時間55時間を超える部分については、労働時間が増えれば増えるほど、脳卒中や心筋梗塞のリスクが比例的に高まるということもわかってきました。

1週間あたりの労働時間ごとの疾病発症リスク

長時間労働と生活習慣病の関係を探る調査は、1週間あたりの労働時間ごとに発症リスクを分析するところまで詳細に行われています。以下に詳細を示します。

長時間労働と脳卒中のリスクの関係

研究結果によりますと、1週間あたり55時間以上の長時間労働によって脳卒中のリスクが、通常勤務にくらべて33%上昇すると発表されています。

週41~48時間の労働時間でゆるやかなオーバーワークの場合、脳卒中のリスクが10%上昇します。同49~54時間の労働時間では27%のリスク上昇が見られることがわかっています。また、長時間労働のストレスから、飲酒や喫煙の量や頻度が増加する傾向があります。飲酒量や喫煙本数が増加すると、脳卒中のリスクはさらに上昇することは明らかです。また、長時間労働によって運動不足の労働者が増え、これによってますます脳卒中のリスクは上昇します。

長時間労働と冠動脈疾患の関係

研究によれば、1週間あたり55時間以上の長時間労働によって、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞などの心疾患)の発症リスクが、通常勤務にくらべて13%上昇すると発表されています。

長時間労働によって冠動脈疾患のリスクが上昇するのも、脳疾患と同様に、長時間労働によるストレスが引き金となることが考えられます。ストレスが大きくなれば、飲酒量や喫煙の機会・本数が増加します。また、運動不足に陥りやすいことも想像できます。これらのファクターによって、LDLコレステロールが上昇しやすくなる根拠としては十分です。

LDLコレステロールが上昇すれば、当然冠動脈疾患などの心疾患のリスクが上昇することになります。

長時間労働による生活習慣病リスク上昇の詳細なメカニズムは不明

データとしては上記のとおり、週55時間以上の長時間労働によって、特に脳疾患と心疾患の発症リスクは大幅に増加することになります。ただ、現在のところその詳細なメカニズムに関してはまだ解明されていません。しかし識者による見解では、いくつかの推測はすでに導かれています。

長時間労働によるストレスが飲酒量・喫煙本数を増やし、運動不足を呼ぶという上述した部分が推測の部分に相当します。

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