骨粗鬆症だって予防すべき!予防のためにはとにかくまずは検査を!

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骨粗鬆症に対する日本人の意識

骨粗鬆症は比較的高齢の日本人女性に多く見られる病気です。とすると、ある程度年齢を重ねた(特に閉経後)の女性ともなれば、当然骨粗鬆症に対する警戒を強めるもの・・・と、誰もが思うでしょう。しかし実際には、骨粗鬆症を強く警戒している人は意外と少ないということが、ある調査機関の調査からわかりました。

この調査によりますと、60歳以上の女性の8割ほどが、骨粗鬆症は自分には無関係の病気であると考えているという結果が出たということです。骨粗鬆症の脅威はかなり声高に叫ばれているはずですが、それであるにもかかわらず、少しでも骨粗鬆症の危険について考えたことがある日本人女性は、わずか20%程度にとどまるのです。

何らかの原因や違和感によって、骨粗鬆症を疑ったことがある60歳以上の女性が21%にとどまるのに対し、自覚症状がないという理由で78%もの女性が、骨粗鬆症は自分と無関係であると判断しているのです。これは非常に深刻な問題であるといわなければなりません。

結果的に、日本人女性の多くが、骨粗鬆症に対する予防の意識を著しく下げているといわなければなりません。自分に関係がないと考えている上、心疾患や脳疾患、さらにはがんのように直接命の危険を伴うわけではない骨粗鬆症の検査をわざわざ受けようという気持ちにはならないですから、良い傾向であるとは決して言えないものの、そういう傾向を示すのは当然といえば当然のことではあるでしょう。

骨粗鬆症の有無は簡単に検査できる!

平均寿命が延びている日本人にとっては、もはや60歳くらいでは高齢者とは言えないような時代になってきています。ですから、60歳をちょっと超えたくらいでは、女性はまだまだ主婦として働き盛りであったりもします。とすると、日々の忙しさから、検査を受けようという気持ちも低下します。心疾患、脳疾患、がんなどの命の危険を伴う生活習慣病でない上に、自覚症状もまったく思い当たらないことから、自分には関係ないと断定、もしくは関係ないだろうと推量することになるようです。

骨粗鬆症に対する意識の低下が予防の意欲を低下させ、予防の意欲がそもそも低いために、ますます骨粗鬆症に対する意識が低下するという悪循環が起こっているのが現状といえるでしょう。これは何としても改善する必要があります。

骨粗鬆症の検査は非常に簡単です。検査というと、何かとてもたいへんなことをしなければならないし、ちょっとした恐怖心も芽生えますので、できることなら受けたくないと考えてしまう人も多くなります。しかし、もし検査は簡単に行うことができ、それが今後大きなメリットを生むのであれば、考え方もかわるはずです。

その第一歩として、骨粗鬆症の検査はとても簡単であるということを、まずは認識していただきたいと思います。

骨粗鬆症の検査の方法

骨粗鬆症の検査で最もポピュラーな手法が、レントゲン(X線)撮影による骨の状態のチェックです。また、単に骨の状態をチェックするだけでなく、X線を照射することで骨密度を測定することができます。X線であれば誰もが一度は経験したことがあると思います。時間もかからなければ痛みも不安もほぼ伴わないことは周知のとおりです。

X線以外に超音波による骨密度チェックという方法もあります。超音波を用いる検査方法に関しても、特に痛みや恐怖を伴う必要はまったくありません。X線同様、時間的にも精神的にも超音波検査を行う障害になるようなファクターはふつうありえません。

上記の検査以外の方法には、若いころと現在の身長の差を計測して骨密度を計算することで求めるという手法の骨密度検査もあります。このあたりはいかにも骨粗鬆症ならではといった検査方法です。しかしこの方法は”計算”ですから、痛みもなければ時間もかかりません。

上記のように、骨粗鬆症の検査は骨密度検査として行われることが多く、いずれも非常に簡単にできる検査であるといえます。しかしそれであるにもかかわらず、骨粗鬆症の検査(骨密度検査)を積極的に実施する高齢の女性は極めて少ないといわなければなりません。

実際に何らかの痛みを覚えたり、あるいはほんとうに骨粗鬆症が進行して実際に骨折を発症したりという明確な理由でしか骨粗鬆症の検査を受けようというスタンスにはならないようです。このあたりの意識改革が行われなければ、今後も骨粗鬆症の検査を受ける高齢女性は増加に転じないと思われます。

対策としては、やはり骨粗鬆症の検査に関する啓蒙活動を国や自治体が積極的に行うという考え方が最も有効であるといえます。そして、高齢の女性自身が、骨粗鬆症のほんとうのリスクをしっかりと把握できるようになることが望ましいといえます。

年齢を重ねれば重ねるほど、骨折をはじめとする大きなケガの克服は難しくなります。そして実際に、骨粗鬆症による骨折などの大けがによって寝たきりになってしまうお年寄りも多いです。今元気であっても、高齢になるとどうしても骨密度や骨を支える筋肉の量は低下してきます。それだけに、大ケガのリスクは、現在の元気さとは無関係に大きくなるということを、まずはしっかりと理解していただきたいと思います。

そして、骨粗鬆症の検査を定期的に、積極的に受けていただきたいと思います。

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