心臓病で特におそろしいのが心筋梗塞!命の危険から自分を守る!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

心臓病と生活習慣病

心臓に何らかの疾患が生じた場合、どれも心臓病と呼ばれます。しかし実際には、心臓病という特定の病気はありません。糖尿病も肝硬変も動脈硬化も生活習慣病ですが、生活習慣病という特定の病気が実際には存在しないのと同じです。

心臓病の場合、原因がはっきりしない疾病もあれば、先天的な疾病もありますので、すべてが生活習慣病に分類されるわけではありません。ただ、イメージ的には生活習慣の乱れによって引き起こされるというタイプの心疾患の印象が強いでしょう。

心臓病の中でも、生活習慣の乱れと密接に関係していることが多いのが、心筋梗塞と狭心症です。特に心筋梗塞のほうは、疾病全体の死亡原因で上位に入るくらい、日本人にとっては非常に危険度の高い生活習慣病であるといえます。

今回は主に、そんな心筋梗塞についてお話していくことにします。

冠性心疾患の病態について

心筋梗塞や狭心症は、心臓自身に血液を送る冠動脈と呼ばれる血管に異常をきたして発症する病気です。そのためこれらの生活習慣病は、単に心臓病というだけではなく、特に冠性心疾患と区分けされることがあります。

心筋梗塞と狭心症は、生活習慣の乱れが大きく影響している病気であることから、どちらも生活習慣病に分類されます。ここでは、生活習慣が乱れるとどうして冠性心疾患が起こるのかということについてまずは説明します。

心筋梗塞と動脈硬化

心筋梗塞を発症した人の多くが、心筋梗塞の発症に先立って動脈硬化を発症しています。もちろん動脈硬化が心筋梗塞だけを引き起こすわけではありませんが、心筋梗塞は特に動脈硬化による影響が強いと考えられます。動脈硬化は主に大動脈で起こりますが、大動脈は血管自体の耐性が強いため、大動脈自体のトラブルに起因する疾患以上に、冠動脈のような小規模な動脈で発症する疾患によるダメージのほうが相対的に大きくなります。心筋梗塞はその典型といえる疾病です。

動脈硬化は生活習慣病の中でも代表的な病気であり、動脈硬化が心筋梗塞を引き起こす可能性が高いことから、結果として心筋梗塞も生活習慣病のひとつであると考えられることになります。

心筋梗塞はどのようにして起こるのか

心筋梗塞は、冠動脈に梗塞(血管の閉塞や狭窄)がおこり、心筋に必要な血液が供給されなくなることで心筋細胞に必要な酸素や栄養が不足することによって起こる病気です。酸素不足、栄養不足により心筋細胞が壊死することで、心臓が本来発揮すべき機能を発揮できなくなってしまうのが心筋梗塞です。

心筋梗塞が重篤化すると、血流が弱まるために血液の一部が凝固し、血栓をつくることもあります。このため、心筋梗塞とは別の重篤な血管障害を誘発するおそれがあるのも、心筋梗塞という病気の特徴として知っておくべきところです。

心筋梗塞のように、心筋に必要な血液が不足して発症する心疾患を、虚血性心疾患と呼びます。同じく冠動脈のトラブルで発症する狭心症や、脳血管疾患によるストレスが原因で発症するたこつぼ心筋症、さらには肺水腫なども虚血性心疾患に分類される疾病です。ただ、動脈硬化が直接的に影響している虚血性心疾患は、心筋梗塞と狭心症です。

心筋梗塞による死亡率が高い理由

心筋梗塞による死亡率は非常に高いです。もちろん心臓という臓器に生じるトラブルですから、その時点で死亡率が高くなるのは当然のことではあります。ただ、それ以外にも心筋梗塞による死亡率が上昇する理由が考えられます。

冠動脈付近で梗塞が起こり、心筋に血液不足が起こると、激しい胸痛に襲われます。これが心筋梗塞に特有とされる痛みであり、この段階で、すでにかなり命の危険が差し迫っていると考えられます。しかも、あまりにも痛みが強いことで、その場で身動きが取れなかったり、ショックで気を失ってしまったりすることが、心筋梗塞による死亡率が高いひとつに理由になっています。

心筋梗塞は緊急性が高い疾病ですから、発症から時間が経過すればするほど致死率が上昇します。ですから、心臓に強い痛みを覚えたら、その時点ですぐに救急車を呼ぶなどの瞬時の対応が命を救う可能性を高めます。できることなら、心筋梗塞が発症する前に心臓付近の何らかの異常を察知し、心筋梗塞を早く発見し、治療に入ることが重要になります。この目標が達成できれば、心筋梗塞による致死率は多少でも減少するはずです。

ちなみに、そこまで強い痛みを伴わず、全身の強い不快感や心臓部の違和感、圧迫感などを覚えるタイプの心筋梗塞もあります。痛みがなくても心筋梗塞の発作によって死に至ることがありますので、心臓付近に何らかの異常を感じたら、すぐに対処する必要があります。

心筋梗塞の予防方法と治療方法

心筋梗塞は、代表的な生活習慣病である動脈硬化の影響が大きいため、まずは動脈硬化を起こさないような生活習慣を身に着けることが重要な予防方法になります。また、早期発見できれば、致死率は急激に低下するのも心筋梗塞の特徴ですから、できるだけ早く病気を発見し、治療に専念することが大切です。

心筋梗塞の予防方法について

動脈硬化の原因となる生活習慣病はいくつもあります。たとえば肥満やメタボリックシンドロームはその典型です。また、高血圧や高血糖も動脈硬化の原因になります。また、高血圧も高血糖も、肥満やメタボリックシンドロームによって重症化しやすい傾向があります。つまり、心筋梗塞の直接的な原因となる動脈硬化を回避するためには、肥満やメタボにならない努力が必要になります。その努力を怠らないことが、心筋梗塞の予防として重要です。

動脈硬化は最も典型的な生活習慣病ですから、特殊な予防方法を取り入れる必要はありません。まずは、健康的な食事を心がけること、そして運動不足にならないことが大切です。そして、たばこを吸わないこと、お酒は適量を厳守することなど、生活習慣病の予防としては基本中の基本のルールを守っていただくことが、動脈硬化、そして心筋梗塞の予防方法として最も適切です。

また、定期的に健康診断を受診し、異常があればすぐに改善のための努力や治療を行うことも、心筋梗塞の進行・悪化の予防になります。特に、脂質異常症は動脈硬化の原因になりますので、コレステロールのバランスが悪い、中性脂肪が高いなどの脂質異常が検査結果に見られたらすぐに治療や対処を行う必要があります。

どれも基本的なことさえできていれば、心筋梗塞はそう簡単にかかる病気ではないはずです。正しい生活習慣を身に着けることと、定期的に健康診断や血液検査を受けることで、心筋梗塞は十分予防できます。

心筋梗塞の治療方法について

心筋梗塞は、程度によっては命の危険が迫ることもある病気です。そのため、治療は予防と同列に考えることはできません。つまり、医療機関でしかるべき治療を行う必要があるということになります。入院治療の場合は、細かいことは気にせず、医師の指示に従ってひたすら治療に専念する以外にありません。

通院治療の場合も、医師のアドバイスを厳守することが最重要です。その上で、上記の予防方法をすべて厳守する必要があります。ただし、心筋梗塞は心疾患なので、運動による対処については医師と慎重に協議する必要があります。

心筋梗塞は、命の危険と隣り合わせの病気です。どんな生活習慣病でも、予防が大事、早期発見が大事というようなことは必ずいわれますが、心筋梗塞だけは特にこのことを強調しなければならない疾病です。予防と早期発見のための定期健康診断や血液検査を意識して、心筋梗塞による命の危険からご自身を守ってください。

Top