30代になったら急増!?痛風や高尿酸血症にはとにかく要注意!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

30代、40代の3割の男性が痛風もしくは高尿酸血症を発症!

痛風や高尿酸血症(痛風予備軍)というと、40代以降の働き盛りの男性が罹患・発症するイメージがありますが、実は、30代から一気にその罹患人口が急増することがわかっています。そして実に、30代、40代の30%にも当たる男性が、痛風/高尿酸血症を発症しているという衝撃的なデータもあります。

また、痛風というと男性のイメージが強いですが、近年では女性の痛風患者さんも増加の傾向にあります。そしてその年代も、やはり男性と同じく30代以降の女性に増加傾向が強まります。

30代、40代という両世代をひとまとめにした痛風や高尿酸血症の罹患率の急増の根拠となると、これはやはり、30代の痛風・高尿酸血症の患者の増加率の上昇がそのまま影響しているとも考えられます。

しかも、この25年間で痛風を発症する患者数は4倍にも増えたということで、このデータに関しても、30代の痛風患者が急増していることと無関係ではないと考えられています。こうしたデータは、30代に差し掛かったら、痛風や高尿酸血症の発症には十分注意しなければならないことを示しています。

しかし実際には30代以降の増加傾向に歯止めがかかっていないわけですから、まだまだ痛風・高尿酸血症に無頓着な人が多いということも同時に示していることになります。

痛風・高尿酸血症を発症する三大要素

痛風・高尿酸血症は、いわゆる生活習慣病のひとつとして考えられています。確かに、近年では痛風・高尿酸血症が遺伝によって引き起こされるリスクも考えられるようにもなってはきています。しかしだからといって、生活習慣は関係なくなったかといえば、もちろんそんなことはありえません。

やはり痛風や高尿酸血症を発症する最大の理由は、生活習慣の悪化にあると考えるべきでしょう。しかも、発作発症の理由となる生活習慣は、3とおりも考えられるのです。その3とおりとは、食生活、運動習慣、そして何といっても、飲酒習慣にあります。

食生活の悪化が痛風・高尿酸血症の原因になる

食生活の悪化が痛風・高尿酸血症の原因になるというようなことはかなり昔から言われていています。確かにこのことが事実であることを前提としつつも、ただし、だからといってあまりにも神経質になりすぎるのもまた別の問題を引き起こす原因になるかもしれない・・・というのも、痛風をめぐる食事の難しい部分であるといえます。

昔からよく言われることは、プリン体をたくさん含む食事は痛風・高尿酸血症にはよろしくないということでした。実際近年はCMなどでもそのことを大々的に訴えて商品の宣伝の材料としています。プリン体は、他の栄養素と同様に、体内で必ず分解され、代謝されますが、その際に老廃物として血中に入り込むのが、痛風・高尿酸血症の直接的な原因となる尿酸です。そのため、痛風・高尿酸血症患者は、プリン体を含む食材はできるだけ摂取を控えることが望ましいと考えられています。

ところが、どの食材にはたくさんプリン体を含んでいて、どの食材がそうではないのかという傾向らしい傾向がないため、あまりにもプリン体に神経をつかいすぎると、食事をするだけでも大きなストレスになるのです。

もちろんできることならプリン体の摂取を控えることが望ましいですが、より重要なことは、バランスの良い食生活を心がけることのほうです。食事の栄養のバランスがちゃんと保たれていれば、プリン体ばかりがたくさん摂取されてしまうというリスクも最小限にとどめることができるからです。

アルコールは制限することが大前提

これもまるで都市伝説のように昔から言われていますが、それは、ビールを飲みすぎると痛風になりやすいということです。確かにビールには、痛風・高尿酸血症にとってマイナスとなるプリン体を豊富に含んでいる製品が多いですから、ビールの飲みすぎは、痛風・高尿酸血症の悪化、発症の原因となりえることは事実といえます。

しかし実をいうと、アルコールの度数が高いアルコール飲料をたくさん飲むことこそ、痛風・高尿酸血症を発症する確率が大きくなる最大の要因なのです。血中のアルコール濃度とプリン体の生成とは密接に関係しています。ですからビールに限らず、アルコールの摂取によって痛風や高尿酸血症の症状を悪化させないために十分警戒していただきたといと思います。もちろん予防のためにも、できることならアルコール摂取を制限するなどして、飲酒習慣を改善していただくことが望ましいといえます。

大事なことは、何もビールに限ったことではなく、アルコール全般にいえることである、という部分です。ビールが痛風に影響するからビールを控え、焼酎やウイスキーを飲むようにした・・・などということをけっこう本気な顔で語る痛風患者さんもいますが、これは正直、まるっきり本末転倒です。

運動不足は痛風・高尿酸血症にはご法度!

痛風や高尿酸血症の予防のためには、しっかりと運動を行うことを念頭にいれていただきたいと思います。もちろん、すでに痛風や高尿酸血症を発症している人に関してもまったく同じです。ただし、すでに痛風に罹患していて、発作が起こっているときなどに無理をして運動することはおすすめできません。ただでさえ激痛を伴うのが痛風の特徴ですから、無理をして症状を悪化させるようなことがないように注意すべきです。

運動は、肥満やメタボリックシンドロームの予防、改善の意味では非常に大きな意味をもちます。肥満やメタボリックシンドロームを発症している患者さんの場合、いわゆるインスリン抵抗性の問題が生じやすくなります。それだけに、運動を生活習慣の中に組み込むことが重要になります。

これらの要因は、どれも30代の男性にとってはなかなかクリアが難しいファクターであるとも考えられます。その結果、30代からの痛風患者が増えているということも想像できるわけですが、生活習慣の改善が痛風や高尿酸血症という病気の改善への第一歩となることは間違いありません。

30代、40代という年齢的要因

30代、40代という年代は、働き盛りと呼ばれる年代です。働き盛りの人々はそれだけたくさんのエネルギーが必要になり、またその分、ストレスもたくさん抱え込む年代でもあります。そのため、個人差は生じるかもしれませんが、他の年代よりもたくさん食べ、アルコールも摂取しやすい年代でもあります。

食材やアルコールに含まれるプリン体が痛風・高尿酸血症の直接的な原因になることを前提としていえば、30代になると痛風・高尿酸血症の患者数が急増する理由として、年齢や年代そのものが理由となっているとも考えられるのです。

また、バイタリティが高い働き盛りの年代の人は、エネルギッシュゆえに、自身が生活習慣病を発症することをイメージしない人が多いという傾向があります。それゆえ、痛風や高尿酸血症の罹患・発症の可能性が高まる年代に自分が今差し掛かっていることに気づいていないということも、30代になって急激に患者数が増加する原因のひとつになっているのです。

バイタリティが邪魔をしているというのもなかなか言いづらいことではあります。ただ、痛風の激しい痛みの体験談をご自身の教訓にできることは、30代以降のエネルギッシュな人々にとって、痛風や高尿酸血症の予防という意味で非常に貴重であるようにも感じられるのです。

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