健康診断は軽視不可!健康診断は定期的に、もれなく受けるべし!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

健康診断の意義を再確認

健康診断を受けないからといって、必ずしも病気になるわけではありません。また、健康診断を受けたからといって病気にならないわけでもありません。ただ、健康診断を受けることによって、かからなくてもよい病気にかからなくて済む可能性がはるかに大きくなります。これが、健康診断の最大の意義です。

ほとんどの病気には、その兆候が必ずあります。つまり、兆候の時点で異変に気づき、何らかの対処を行うことで、無傷で切り抜ける、もしくは、傷口を最小限にとどめることができるというメリットが生まれるのです。

兆候に気づくくらいだったら、体調が悪くなってから対処するのだっていいではないかと、そんなふうに考える人もいるかもしれません。しかし、病気というのは身体に異変が表れてからの対処では、タイミングとしては遅すぎることが多いです。特にその病気が重篤であればあるほど、身体に異変が表れてからの対処では、すでに手遅れになってしまっていることもあり得ます。

また、自覚症状がほとんど現れない病気もたくさんあります。自覚症状が表れてから対処すればそれでいいなどと考えている人にとって、これは致命的です。特に肝臓系の病気は自覚症状が出ないことで知られています。かなり深刻なステージに至るまで、たいてい自覚症状は現れないのが肝疾患の特徴です。

そうなると、やはり病気の兆候をうまくつかまえることができるのは、健康診断ということになるのです。健康診断を受けることによって、重篤な病気を回避することができ、命が助かったというケースは数えきれないほどあります。つまり、数えきれないほどたくさんの命が、健康診断を受けることによって救われたということになります。

女性は要注意!健康診断を受けない女性が4割に

健康診断を受ける、受けないは、会社に勤めていれば強制とされるケースが多いですが、自営業者や主婦の方などは、任意のケースのほうが多いです。そういう事情も手伝って、自営業者や主婦の方は健康診断の受診率が低くなりやすいという傾向があります。

特に深刻なのは女性で、2014年のデータによりますと、実は健康診断を受けていない女性が実に4割にものぼるということです。また、男女別だけではなく、年齢別で見てみても、少し健康診断受診率に特徴が表れますので、2014年のデータをもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

過去1年に健康診断を受診した人は、男性が72.2%にのぼりましたが、女性は62.9%にとどまりました。しかも困ったことに、30代の女性はなんと、わずか46.7%の検診受診率にとどまってしまいます。つまり、30代の女性に関しては、健康診断の受診率は半数にもおよばないという衝撃的なデータが、2014年の統計から明らかになりました。

一方、男性のほうでは、70歳以上の年齢層が健康診断の受診率としては最も低く、61.4%にとどまっています。このくらいの年齢になると、たいていはどこかに悪いところがあるため、そういった治療が健康診断を兼ねているところもなきにしもあらずという推測は成り立ちます。

今の時代、女性の社会進出という発想自体が陳腐に思われるほど、男性との差異がなくなってきています。それだけに、30代の女性の健康診断受診率がいちじるしく低いという点については、少しでも早い改善が求められることになるでしょう。

健康診断を受けていない人のほうが不健康になりやすい!?

冒頭で、健康診断を受けたからといって病気にならないわけではないというお話をしましたが、実は意外にもそんなことはない、つまり、健康診断を受けていない人ほど不健康になりやすいのではないかということが疑われるデータが、2014年の統計から導かれています。このデータについてお話していくことにします。

健康診断を受診していることで、その検診の結果が生活習慣の悪化を食い止める抑止力となっています。たとえば喫煙の有無に関するデータを見てみますと、健康診断の受診をしている人の喫煙率が男性31.8%、女性7.4%であるのに対して、受診していない人は男性33.3%、女性10.5%という数字になっています。

近年は禁煙ブームなどといわれる時代がやってきていますが、喫煙に関するデータ以外でも、健康診断を受診していない人にくらべて、受診している人のほうが、健康意識が高いことがわかるデータがあります。たとえば、運動習慣に注目しますと、健康診断を受診している人で、運動習慣がない人は男性68.2%、女性72.1%にとどまりますが、健康診断の受診をしていない人は男性70.0%、女性はなんと79.8%にものぼります。

加えて、肥満を発症している人についても、健康診断を受診している人で男性28.1%、女性19.4%であるのに対し、健康診断を受診していない人で男性29.8%、女性24.4%と、健康診断を受診している人を上回る肥満発症率になっています。

血圧の平均値を見てみても同様のことがいえます。健康診断を受診している人は、男性で134.0mmHg、女性で128.4mmHgというデータですが、健康診断を受診していない人では、男性138.7mmHg、女性128.9mmHgと、健康診断の受診がある人にくらべると、少々高めの血圧ということがわかります。

こうした生活習慣の基本中の基本となるデータからして、健康診断の受診の有無によって、早くも差が表れるようになっているのです。もっと詳細なデータをひも解けば、おそらくもっと大きな差異が生じているという推測は十分成り立ちます。これが、健康診断の持つ非常に大きな力であるといえるでしょう。

健康診断をなぜ受けないのか

上記のように、健康診断を受けることによって非常に多くのメリットが得られることをご理解いただけるかと思います。今回はこういう機会ですから、改めて健康診断を受診するメリットを書きましたが、具体的な数値関係はともかく、おそらく、健康診断を受けるメリットの大きさを知らない人もあまりいないと思います。というよりも、健康診断を受けないでいることが、後々生命の危険を招くリスクをはらんでいることを知らない人は、きっといないと思います。

それであるにもかかわらず、なぜ健康診断を受けない人がいるのか、しかもかなりの数の健康診断未受診者がいるという点において、かなり不思議な印象を与えます。まあ忙しい現代人にとって、健康診断を受ける時間さえ割くことができないという可能性は考えられます。しかしそれにしても、たとえば30代の女性でいえば、半数にも満たない健康診断受診率なのですから、これはさすがに、時間がないというだけではあまりにも不自然であるような気がしてなりません。

しかし実は、そこにはかなり明確な理由が隠されているのです。ここでは、それについてお話したいと思います。

健康診断受診率は所得の多少によって変わる!

健康診断の受診率は、低所得者ほど低くなるという傾向がはっきりしてきています。確かに、健康診断を受ければお金がかかることも想定されますので、低所得者にとって健康診断は受けたくないという考え方も、確かに納得できるような気はします。

しかしながら、自治体で実施している健康診断の中には、ほぼ無料で受けられる健康診断もありますので、そういった公的な場所で健康診断を受けるなら、お金の問題はほぼ解消されることになるはずです。それでも健康診断を受けたがらないのは、低所得者なりの事情があるのです。

というのも、万一病気が発覚して治療をしなければならない状況になると、今度は治療費がかかってしまうというところまで、所得が低い人は考えているのです。確かに、所得が低い人の場合、保険にも加入しない人が多いですから、もし病気が発覚して仕事ができなくなってしまうと、まさに死活問題という厳しい状況に追いこまれてしまうことも確かに想定されるのです。

これが、健康診断を受診したくない、もしくは受診したくてもお金のことを考えるとなかなか受診できないという低所得者層の人々に特有な事情なのです。

健康診断を受けるタイミング

もうひとつ、健康診断を受けるタイミングが非常に重要です。やはり健康診断は、定期的に受診するのがタイミングとしてベストであるといえるでしょう。上でもお金の話をしたばかりですが、お金をはじめ、いろいろな事情があって、昨年健康診断を受診したから、今年は受診しなくてもいいかな・・・という考え方の人も、意外と多いようです。

しかし、これは非常に大きな間違いであるといえます。というのも、健康診断を受診する理想のスパンが1年に1回というところには、非常に大きな意味があるからです。1年に1回健康診断を受ければ、最悪でも重篤な病気の発症を発見することができる可能性が高まります。

しかし、1年以上の時間を空けてしまうと、特に重篤な病気の場合、手遅れになってしまうリスクが極めて大きくなります。特に、生活習慣病の中でももっとも怖い悪性新生物(がん)の発見などは、早期発見こそ最大のポイントであることは、おそらくみなさんもご存知のとおりかと思います。ただし、がんに関しては、ふつうの健康診断で見つかることもありますが、部位ごとのがん検診を受診することでより高い精度が期待されることになります。

いずれにしても、健康診断は定期的に受診することで、診断結果の精度の高さを維持できると考えるべきでしょう。ある年はスキップするということなく、できるだけ毎年、もれなく健康診断を受診することが重要であると解釈すべきです。

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