低炭水化物ダイエットか低脂肪ダイエットか徹底的に比較してみる!

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メジャーな2つのダイエット方法も目的が異なる

日本人の、特に女性の多くが励むダイエットの目的は、美容意識の高まりがそうさせているケースが多いです。ただ、外見的に美しくなるためには、身体の中からアプローチするほうが結局近道であるということが医学的に解明されてきていることから、健康的に美しくなるためのダイエットが、ダイエットの手法としては近年のトレンドになっています。

ただ、ダイエットの方法として紹介される種類があまりにも多いこともあって、どの方法をチョイスすべきかについては、多くの人の悩みにもなっています。従来のダイエット方法であれば、シンプルに食べる量を制限することが多かったですが、近年は積極的に食べて痩せるという手法も多く、しかし食べるとなると、やはり積極的に摂取すべき食材は何かというところまで精査しなければならない難しさを、ダイエットに励む多くの人が痛感しています。

しかしそんな中にあって、やはり近年の主流となるダイエットの手法が、低炭水化物ダイエットと、そして低脂肪ダイエットということになるでしょう。主流となるダイエットの手法ではあっても、もちろん目的によって採用するダイエットの方法が異なることはいうまでもありません。ダイエットなら何でもよいと安易に考えてしまう人も意外に多いです。

ダイエットを効率的に行い、しかも成功するためには、目的にしたがってダイエットの手法を選択することが大前提となります。このことをまずは確認してからダイエットにチャレンジするスタンスが重要であるといえるでしょう。

今回は、そうした確認の意味も込めて、低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットを徹底的に比較してみたいと思います。

それぞれのダイエットの目的について

ダイエットは、単に痩せたいとか体重を減らしたいとかいうことだけではなく、痩せた、あるいは体重を減らした結果、何を手に入れるのかという目的を具体的にイメージすることで、より成功に近づくことができると考えられます。美しくなりたい、健康になりたいという思いは誰しも同じだと思いますが、もっと具体的な目的を意識すれば、ダイエットの手法も自然と意識されることになります。

今回は、低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットのそれぞれについて、どういった目的で行われるのが理想であるかということについて説明していきます。

低炭水化物ダイエットの目的

低炭水化物ダイエットは、炭水化物の摂取量を最小限にとどめることによって、2型糖尿病の治療を行うことが目的になります。ダイエットの手法としては、これはもう完全に食事制限と考えてよいでしょう。低炭水化物ダイエットは、簡単に説明するなら、パンやご飯などの炭水化物を豊富に含む食材をできるだけ食べないようにするといった手法のダイエットになります。

もちろん、実際はそんなに単純な話ではありませんが、単に量を減らすというだけでなく、全体の食事の量に対する炭水化物の摂取量の比率で制限を加えるといった考え方も、低炭水化物ダイエットに分類されることになります。炭水化物は糖質ですから、糖分をカットすることによってダイエットしていこうという発想のダイエットが、低炭水化物ダイエットということになります。

低脂肪ダイエットの目的

一方で、体脂肪や体重を減少させることを目的として行うのが低脂肪ダイエットです。低脂肪ダイエットの場合、低炭水化物ダイエットと同様に、食事制限によって実施することができるダイエットではありますが、こちらは、脂質の量を最小限に抑えるという手法で行うダイエットです。

脂質の量を制限することができれば、当然カロリー摂取量を大幅に減少させることができますので、低炭水化物ダイエット同様に、非常に効果が高いとされるのが、低脂肪ダイエットの特徴です。理屈はともかく、低脂肪ダイエットも炭水化物ダイエット同様の食事制限によるダイエットですから、食べる食材にはしっかりとケアする必要があります。

たとえば、同じ肉を食べるにしても、できるだけ脂肪が少ない肉を食べるとか、肉の代替食材として、魚介類や大豆製品、さらには乳製品などを摂取するといった手法によるダイエッとが、低脂肪ダイエットではよく採用される手法です。

低炭水化物ダイエットの場合、どちらかといえば主食を控えるタイプのダイエットであり、これに対して低脂肪ダイエットの場合、おかずを控えるタイプのダイエットのスタイルになります。やはり主食のダイエットともなると、かなり難しいところがありますので、まあ個人差はあるものの、比較的低脂肪ダイエットのほうがとっつきやすいのではないか、という印象も少しあります。

メタボリックシンドロームや肥満を解消したい人はどちらのダイエット?

特に日本人女性の場合、肥満やメタボリックシンドロームではないにもかかわらず、ダイエットに励みたいと考える人は多いです。もちろんそれはそれで悪いことではありませんが、やはりメタボリックシンドロームや肥満をすでに発症している人にとっては、男女にかかわらず、できる限り早い段階でダイエットにとりかかり、できるだけ早く結果を出して、身体にかかる負担を少しでも軽減することが重要であるということになります。

とすると、同じダイエットをするにも、できるだけ高い精度でダイエットを行い、効率よく結果を出したいというのが正直なところでしょう。とすると、上記のような、いかにも効果が高そうな低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットというふたつの手法があるということが、メタボリックシンドロームや肥満をすでに発症している人にとっては、どちらの手法を選択すべきかという点で、非常に悩ましいところだと思います。

どちらも主流のダイエットであり、実際にこれらのダイエットにチャレンジして結果を出している人はたくさんいますので、メタボリックシンドロームや肥満をすでに発症している人にとって、どちらのダイエットであっても、それなりの効果は見込むことができることはできるのですが、今上でもお話してきたとおり、できるだけ効率よく、高い精度でダイエットを成功させる必要があるのも事実です。

ですから、メタボリックシンドロームや肥満をすでに発症している人からすると、低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットのうち、より高い効果があるほうのダイエットにチャレンジしてほしいというところでもあるのです。実際この難しいテーマについては、アメリカの研究機関ですでに長い時間をかけて研究が行われてきており、一定の研究結果が出ています。

結論から言えば、メタボリックシンドロームや肥満をすでに発症している人にとってより有効となるダイエット方法は、脂質制限によりカロリー摂取制限を行う低脂肪ダイエットのほうであるという研究結果が出ているのです。

体重や体脂肪を減らすには、カロリー摂取を制限することが大前提!

ダイエットで最も重要なことは、カロリーの摂取を制限することであるというようなお話は、ずいぶん昔から言われてきました。ただ、冒頭でも触れた通り、あまりにもいろいろなダイエットの手法が紹介されるようになってきているため、カロリー摂取の制限は、昔にくらべればそこまで厳密ではなくなってきている印象も、正直あります。

私たち人間にとって、おいしいもの、自分が好きなものを自由に食べられることほどうれしいことはありませんが、ダイエットのように、イメージ的に非常にタイトなルールの上で行われる対象に対して、突然食べてもいいですよ、というようなことを言われてしまえば、誰だって気持ちは揺らぐに決まっています。

続々と紹介されてきた新手のダイエットの手法で、カロリーについて無視して良いというようなことを言われてしまうと、どうしてもそちらのダイエット方法に惹かれることになります。そして、残念ながらダイエットに失敗してしまった・・・という事例は数えきれないほどあるのです。

もちろん、カロリー制限を無視するタイプのダイエットで成功した人もいるとは思いますが、しかし、その手のダイエットに一般性を見出すのは少々無理があるといわなければなりません。やはり原則としては、カロリー摂取をできるだけ制限しなければならないのがダイエットであるといえるのです。

そういった意味でも、脂質の摂取量を減らす低脂肪ダイエットであれば、カロリー摂取量の減少の効率が大きいため、比較的成功しやすいダイエット方法であるとも考えられるのです。主食を食べないダイエット(主に低炭水化物ダイエット)というのは、なかなか難しいところがありますので、メタボリックシンドロームや肥満をすでに発症している人は、効率よくカロリー摂取制限することができる、低脂肪ダイエットのほうにより強く関心を持っていただきたいと思います。

低炭水化物ダイエットのほうは、糖尿病治療のためのダイエットであると決めてかかってもよいかな・・・というイメージさえあるダイエット方法ですので、血糖値が高い数値で推移している人などは、低炭水化物ダイエットのほうを採用していただいてもよいでしょう。

ということで、今回は多くの人にとって非常に悩ましいダイエット方法に対する考え方についてお話してきました。いかがでしょうか。できることなら効率よくダイエットしていきたいという思いは、ダイエットを志す人にとって共通の感覚であると思います。ご自身にとってどちらの手法のダイエットがふさわしいのかをよく考えていただき、ぜひ積極的にチャレンジしていただきたいと思います。

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