長生きできない理由を考える。食事と血圧と喫煙にヒントがある!

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長生きできなかった原因を探る

アメリカのある研究機関では、健康的に長生きできない(健康寿命が短い)理由は、不健康な食事、血圧の上昇、喫煙という3つのファクターが大きくかかわっていることが科学的に証明されたことを発表しました。

不慮の事故や不可抗力的な病気によって、残念ながら長生きできなかったということがないわけではありません。ただ、そういう偶発的な原因ではなく、生活習慣の乱れから病気にかかって長生きできなかったという人も多いということを、みなさんはよく知っていると思います。

ということは、正しく理想的な生活習慣を身につけることで、長生きできる確率が上昇するということになります。一般論として正しい生活習慣が説明されることはありますが、具体的にはどうしたらよいかわかりづらいことも多いです。具体的な部分を知るために、残念ながら長生きできなかった人が、なぜ長生きできなかったのかを知ることは有効です。

また、できることならただ長生きするのではなく、健康的に長生きできることのほうがもっと理想です。健康的に長生きするためにはどうすればよいかを、残念ながら健康を損なってしまった人、そして長生きできなかった人から学ぶのも、非常に大切なことです。

健康的に長生きするためにどうすべきか

生活習慣の乱れによって健康を損ない、長生きできなかったという人は多いです。なぜそういうことになってしまったのかを探ると、まとまりにくかった健康的な長生きの秘訣のようなものがおぼろげながら見えてきます。大きく分けると、次の3つのファクターに注目することができます。ひとつが食事、そして血圧、それから喫煙です。

ストレスを発散しなさいとか運動不足を解消しなさいとか言われるのももちろんそうですが、ストレスや運動不足は血圧と関係してきます。血圧を適正に保つためには、ストレスを発散する必要もありますし、運動をする必要もあります。

食事の見直し

食生活が乱れると、糖尿病や肥満・メタボリックシンドロームの原因となり、生活習慣病のリスクが上昇します。生活習慣病のリスクが上昇すれば、健康を損なう可能性も病死の可能性も高まります。最近の研究によれば、不健康な食事が習慣化することによって、死亡リスクが21%も上昇することがわかっています。そうしないためには、食事を見直すことが非常に重要になります。

健康的に長生きするためのポイントはいくつかあります。塩分摂取量の制限や糖質・脂質摂取の制限、総合的なカロリーコントロールなどすべてのポイントをクリアすることが理想です。あまり難しいことを考えず、薄味の日本食中心の食事をイメージして、日々の食生活を送ることで、自然と理想に近づくことができます。

血圧の徹底管理を!

健康的な食事を摂り続けることができれば、それだけでも血圧は安定してくるはずです。ただ、高血圧のリスクは年齢とともに上昇しますので、食事だけ気を付けていれば安全ということではありません。飲酒や喫煙、運動不足などさまざまな要因で、高血圧のリスクは高まります。

健康意識の高まりに反比例するように、高血圧による死亡リスクはこの25年で49%上昇しているということが調査でわかりました。特に男性はその傾向が顕著であり、60%近く死亡リスクが上昇しています。これは非常に深刻な問題であるといえます。

高血圧を呼ぶ原因はいくつもありますが、多くに共通しているのが、肥満です。特に、内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)を発症している人は軒並み高血圧になりやすいことで知られます。運動不足が高血圧と強くかかわっているということが、このことからもわかります。

喫煙者は無条件に死亡リスクが高い

喫煙によって血圧上昇が見られることはよく知られています。喫煙によって不当な血圧上昇が起こることで、健康面のデメリットは大きくなります。喫煙本数が増えれば増えるほど、血圧上昇の機会が増えるため、それだけデメリットとなる機会も増加します。当然それだけ死亡リスクも高まります。

しかも、ニコチンには中毒性がありますので、喫煙頻度が増加すればするほど、ニコチンを次から次へと補給しなければならない悪循環が生じやすくなります。喫煙によるニコチン中毒を発症すると、禁煙することが非常に難しくなります。それだけ、血圧上昇を招きやすくなるのです。

また、タバコにはニコチンが含まれていますので、ニコチンによる健康への悪影響を考慮しなければなりません。ニコチン自体に発がん性物質は含まれていませんが、ニコチンが体内で分解されるときに、発がん性物質が生成されます。

喫煙のたびにニコチンによる発がんリスクと直面するわけですから、喫煙による死亡リスクが増加するのは当たり前のことです。肺喫煙では肺がん、口腔がん、扁平上皮がん、その他臓器の発がんリスクが極めて高くなります。口腔喫煙では、肺がんのリスクは下がりますが、その他のがんのリスクは肺喫煙と同等以上の発がん率になります。

喫煙による死亡リスクが極めて高いことは、喫煙者本人がしっかりと認識していることのほうがむしろ多いといえます。それでも喫煙習慣から脱することができないのは、上で触れたニコチン中毒にかかってしまっているからです。

喫煙によって失われている健康寿命は、禁煙によって取り戻すことができると考えられています。ですから禁煙した意思がありながらどうしても禁煙できない人は、病院の禁煙外来で禁煙治療を受診することをおすすめします。

健康寿命を延ばすためには、ガマンが重要であるということがわかると思います。ガマンは、もちろんはじめのうちは非常にツライですが、慣れてくるうちに自然とそれが生活習慣の一部として組み込まれるようになります。

ただし、喫煙習慣の場合、上記のように中毒症状が表れることがほとんどなので、ガマンだけでどうにかなる人もいますが、必ずしもそうではありません。どうしても喫煙をガマンできない人は、禁煙グッズを利用したり、上記でお話した禁煙外来を受診するのが有効です。

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