腎臓病の厳しい食事制限も乗り越えられる!新たな腎臓病食について

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腎臓病と従来の食事

私たちが日々生活を送る上で、ごく当たり前に口にする3食の食事がおいしいと感じるとき、幸せなことであるということを痛感することがあります。それは、腎臓病で苦しんでいる患者さんの体験談を聞くときです。

腎臓病になると、病気の進行度合いにもよりますし、また、腎臓病にもいろいろなタイプがあります。しかしそうした進行度合いやタイプによっては、人工透析をしない限りは、厳しい食事制限を強いられるケースが非常に多いからです。元気なときに当たり前に食べることが許されていたものが、腎臓病を発症することによって、食べることが不可能になってしまうことが多いのです。

実際、食べたいものを食べられないつらさから、いろいろな意味で負担が大きい人工透析治療を選択する人は少なくありません。人工透析治療をすれば、食べたいものを食べることができるようになることが多いですかから、そのような決断を下すことになるわけですが、しかし人工透析治療を行うということは、私たちが7日間分与えられている1週間も、実質4~5日分になってしまうくらい、長くつらい治療を受け入れることを意味するのです。

しかも、現代の医学の範囲では、腎臓病が完治することはありませんので、一度人工透析治療をはじめたら、今後ずっと人工透析治療をし続けなければならないという非常に厳しい現実をつきつけられることになるのです。

食べたいものが食べられないつらさというのは、もちろんそれを経験した人にしかわからないとも言えるとは思いますが、しかし想像するだけでも非常に大きな苦痛となることが理解できると思います。だからこそ、人工透析治療を選択するか食事制限による治療を選択するかが非常に難しいところなのです。

しかしそんな腎臓病治療についても、特に食事制限による治療を選択した患者さんにとって、食事の面でひと筋の光が差しこんできているのではないか・・・と感じられるような新しいサービスがこのところ話題になっています。今回はそうしたサービスについてご紹介していきたいと思います。

腎臓病になると食べたいものが食べられなくなる理由

腎臓病の食餌療法に関するサービスのご紹介の前に、まずは、なぜ腎臓病になると食べたいものも食べられなくなってしまうのかという根本的な理由について、簡単に触れておくことにしましょう。

腎臓の機能の最大のポイントは、老廃物を尿として排泄する上で、非常に重要な役割を担うというところです。腎機能がいちじるしく低下すると、老廃物が排泄されず、毒素が身体を循環することになり、例外なく健康を害することになります。したがって、老廃物に毒素が含まれないような食事をしなければなりません。これが、腎臓病における食事制限の必要性についての簡単な説明になります。

もちろん厳密には不十分なのですが、イメージとしては、上記の説明になります。腎臓病になると、なぜつらい食餌療法を採用しなければならないのかと疑問に思われる人が、実際の患者さんのみならず多くなりますので、このような事情で食餌療法が必要になるということをイメージしていただければと思います。

腎臓病向けのメニューの特徴について

それともうひとつ、腎臓病の治療の際に、食餌療法の道を選んだ場合、食事の面でどういったところに注意すべきかということについても、まずは知っておいていただきたいと思います。これを踏まえて、腎臓病向けの食事関連のサービスをご紹介していきたいと思います。

タンパク質の制限が必要になる

タンパク質の摂取が不可能となってしまったら、何も食べるものがなくなってしまうではないか・・・と感じる人は多いと思いますが、腎臓病に罹患したからといって、タンパク質を完全にカットしなければならないということではありません。ただし、病気の進行度合いやタイプによっては、タンパク質はかなり厳密にカットしなければならなくなることも実際にあります。

上でもお話したように、体内で代謝されなかった分のタンパク質が老廃物として体外に排出されなければなりませんが、腎機能をいちじるしく損なうことによって、余剰のたんぱく質が尿として排出されないという問題が生じることになるのです。したがって、腎臓病の食事制限においては、タンパク質の制限が非常に重視されることになるのです。

脂肪などのエネルギー摂取量は厳密を要する

脂肪などのエネルギーは、そもそも老廃物となって尿として体外に排出されることがありませんので、タンパク質やカリウムなどの摂取にくらべると、腎臓病であってもそこまで厳密を要さないイメージは確かにあります。しかし実際にはそうでもないのです。

腎臓病の食事は、とにかく少量の食事をちゃんと摂取するということが重要であるというイメージが強いですが、そのため、エネルギー量の摂取不足に陥ることがあります。これが、実は腎臓病の患者さんにとっては大きなデメリットとなります。というのも、エネルギーが不足することによって、身体が勝手にエネルギーとなる物質を生成するからです。その結果、尿として排出されなければならない老廃物がつくられてしまうことになるのです。

もちろん、過剰なエネルギー摂取はNGであることに違いはありませんが、だからといってエネルギーの過小摂取に関しても、十分注意しなければならないのが、腎臓病の食餌療法における重要なポイントとなります。

塩分摂取量の制限について

塩分は、腎機能が正常な状態でも比較的排出されづらいところがある物質ですが、腎機能が低下している状態では、その傾向が顕著化し、早い段階で血圧上昇をはじめとする健康面での別の問題の引き金となるリスクが高まります。1日の塩分摂取量の上限6gは、特に腎臓病の人はどんなことがあっても厳守しなければなりません。

カリウムが体内に蓄積しやすくなる

腎臓病の人は、生野菜やフルーツに関して特に厳しい食事制限を強いられるという話を聞いたことがある人は少なくないと思いますが、これは、カリウムを過剰に摂取するリスクが大きいからです。腎機能が低下することによって、カリウムの排出が順調に行われなくなる傾向が強まりますので、カリウムの摂取、つまり生野菜やフルーツ、また、火を通したとしても、アクの強い野菜類の摂取は控える必要があります。

という具合に、腎臓病における食事制限は非常に難しいのです。上記の4つのルール(食餌制限)以外にも、さらに注意すべき栄養素や物質はまだまだあります。そうなってきたときに、この難しいルールを自分の力だけで食事制限によってクリアすることができるのかというと、おそらく多くの人の自信が揺らぐことになるのではないでしょうか。

もちろん実際にこうした食餌療法を自分で行っている人がいないわけではありませんが、そういう人は、食事には相当神経をつかっていることに違いありません。万一分量を間違えてしまったりすると、特にカリウムなどはまともに腎臓病の悪化を進めるリスクが高いですから、そういった意味でも、自信満々にこれらの食事制限を自力でどうにかできると即答できる人はなかなかいないと思います。

腎臓病の食事制限を助けてくれるサービスが注目を集めている!

ここまでお話すれば、もうおわかりの方は多いと思いますが、上記の難しい腎臓病の食事制限をクリアできるのは、いわゆる管理栄養士と呼ばれる資格がある人ということになります。もちろん、個人で管理栄養士の人を雇うことができればそれに越したことはないでしょうが、なかなかそうもいきません。そこで、近年注目を集めているサービスとして、管理栄養士の監修のもとメニューが考えられた食事を提供するサービスが挙げられるのです。

おそらく、糖尿病食ということばをご存知の方は多いと思いますが、糖尿病についても、腎臓病ほどではないにせよ、かなり厳密な食事制限が必要になる患者さんも多いです。そのためこういった食事の専門的なサービスがすでに提供されてきていました。そして近年、腎臓病食ともいうべき、上記のサービスが新たに提供されるようになってきているのです。糖尿病と同様に、宅配サービスとして提供されているサービスですので、その利便性も非常に高いサービスです。

たとえば、1日のエネルギーの摂取量を、1400、1600、1800kcalと200kcalごとに厳密に管理された食事が提供され、もちろん1日3食の宅配を依頼するなら、トータルの塩分使用量は6gを超えないという腎臓病の大前提となるルールも遵守されたメニューが提供されることになります。

写真で見た率直な印象をいえば、いわゆる糖尿病食や腎臓病食などといったイメージはまったくなく、むしろちょっとばかり豪華なお弁当というイメージさえあります。そのため、見た目からしてガッカリしてしまうようなことは、基本的にはまずあり得ないと考えられるでしょう。

もちろん費用面の問題などもろもろ障害となる部分がないわけではありませんが、やはりご自身やご家族のお料理によって、完全に腎臓病食を用意することができない以上は、こうした新しいサービスを利用するというのもひとつの手になると思います。

そして何より、人工透析治療を行わずに、食べたいものを食べたいという最大のジレンマから脱却できるかもしれないというひと筋の光が、腎臓病患者さんにとっては明るく輝いて見えるサービスということになるのではないでしょうか。興味がある患者さんは、お問い合わせや資料のお取り寄せなどしてみるとよろしいかと思います。

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