大人の責任でわが子を小児生活習慣病から守らなければならない!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

小児生活習慣病について

小児生活習慣病ということばを耳にしたことがなくても、その響きからはおそらくそれがどんな症状であるのかということがイメージできる人が多いと思います。小児生活習慣病とは、幼い子供が発症する生活習慣病の総称ということになります。

生活習慣病は、かつては成人病と呼ばれ、年齢を重ねるごとにその罹患リスク、発症リスクが徐々に高まっていくと考えられていました。このことに関しては、成人病ではなく、生活習慣病とその呼び名が変わった現在でもまったく同じことではありますが、ここで改めてチェックしておきたいことは、なぜ成人病という呼び名が生活習慣病へと改められたのか、というところです。

成人病というのは、その名前のとおり、年齢を重ねた成人者に対して警鐘を鳴らす意味合いが大きい病名でしたが、しかし今の時代にそうした呼び名がふさわしくないと考えられるようになったことで、わざわざ生活習慣病と名前が改められた印象があります。これはつまり、生活習慣病というのは、年齢が必ずしも罹患の最大の要因にはなっていないということを意味していることになります。

そのことを最も端的に表現しているのが、たいへんご高齢でありながら、いつまでもお元気でいらっしゃる高齢者の方や、幼いながらに生活習慣病を発症してしまった小さなお子さんです。今回は特に、生活習慣病に罹患し、発症しているお子さんにスポットを当てなければなりません。同じ生活習慣病でも、お子さんがかかる生活集権病を、小児生活習慣病と呼ぶことがあります。

小児生活習慣病とはどんな病気なのか

小児生活習慣病とはいっても、罹患・発症する年齢が低いだけのことで、基本的には一般の生活習慣病と何も変わらない病気を発症することになります。少々の驚きを禁じ得ないですが、まずは具体的な小児生活習慣病の症例を挙げていくことにします。

たとえば、肥満やメタボリックシンドロームがそうです。メタボといえば、おじさんに特有の症候群であるように感じられるかもしれませんが、今の時代、小さなお子さんがメタボリックシンドロームを発症する時代になってきているのです。ほかにも、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)といった、成人に見られる生活習慣病の代表ともいえる病気が、すべて小児生活習慣病のメニューになっているのです。

成人にとってはこれらの生活習慣病がそこまで珍しい病気ではないため、小児生活習慣病に対しても、まあよくあることだから・・・といった安易な発想に行きついてしまう大人もいます。もちろん無関係な第三者の大人であれば、そういうリアクションも仕方がないところがありますが、小児生活習慣病を発症している親御さんもこの病気のことをイマイチ理解できていないというケースもあります。これは非常に恐ろしいことです。

では、小児生活習慣病がなぜそんなに怖い病気なのかということについても考えていくことにします。

小児生活習慣病の怖さ

たとえば高血圧にしても、2型糖尿病にしても脂質異常症にしても、自覚症がほとんどない生活習慣病として知られます。その怖さは、要するに改善・治療のきっかけがなかなかつかめないところにあります。自覚症状がないから、まあ大丈夫だろうと高をくくり、これを放置した結果、深刻なダメージを負わなければならないケースが多いのが生活習慣病の怖さです。

自覚症がないのは、成人であっても小さなお子さんであってもまったく同じことです。ということは、無症状の病気を放置してしまうリスクがより高いのは、病気自体の認知度が低い小児生活習慣病のほうであるということになります。

小児生活習慣病の原因について

それでは、小児生活習慣病の原因について考えていくことにしましょう。原因だけでなく、なぜその原因を呼ぶことになったのかといったところまで踏み込んで考えていきたいと思います。

小児生活習慣病の直接的な原因を考える

なぜ小さなお子さんが生活習慣病に罹患し、発症してしまうのかと思うかもしれませんが、年齢がちがうだけで、基本的に直接的な原因は成人の生活習慣病と同じです。食生活の乱れ、運動習慣の欠如など、成人が発症する際に原因となるファクターが小児生活習慣病の原因にもそのまま当てはまります。

成人と少々違う部分があるとすれば、やはりおやつが日課になっているというところでしょう。毎日ジュースをたくさん飲んで、お菓子をバリバリ食べるような生活を続けていれば、子供とはいえ、どうしても肥満やメタボリックシンドロームを発症しやすくなります。

ただ、お子さんの病気である以上は、大人(親)の責任による部分もかなり大きいと考えなければならないでしょう。

小児生活習慣病の間接的な原因を考える

小児生活習慣病は、大人の生活習慣病と同じように、生活習慣に最大の原因があります。しかしお子さんがなぜそんな生活習慣を送ってしまうのかというところまで踏み込んで考えると、大人(親)がしっかりと指導をしないからという結論に至ってしまいます。

大切なわが子を小児生活習慣病から守るためには、やはり大人の責任でしっかりとした生活をわが子に送らせることが重要であるということになります。もちろんわが子が小児生活習慣病を発症するようなことがあってはいけないと考えている親御さんがほとんどだとは思いますが、それでも危うい生活習慣をお子さんに送らせてしまうというのは、結局のところ、(小児)生活習慣病に対する関心も理解も浅いということの表れであるといわざるを得ません。

大人が子どもに対して責任を負うためには、まずは大人が生活習慣病の怖さ、ほんとうの恐ろしさを深く理解する必要があります。そうした認識の欠如を、まずは大人が埋めることを最優先し、即戦力としてお子さんの小児生活習慣病の予防に手を貸してあげる必要があります。そして、ここから先はすべて大人の責任として、お話を進めていく必要があるといえます。

小児生活習慣病の予防と治療

小児生活習慣病をすでに発症してしまっている場合は、早急の治療が必要です。そして、小児生活習慣病のリスクが拡大している現在では、現在子どもが小児生活習慣病を発症していなかったとしても、この先そういったリスクに直面することになるかもしれないわけです。ですからまずは大人が生活習慣病への知識と理解を深め、お子さんを小児生活習慣病から守る(つまり、予防する)ことに全力を傾ける必要があります。

小児生活習慣病の予防について

小児であろうと成人であろうと、生活習慣病である以上は、生活習慣次第で罹患・発症しますし、正しい生活習慣を身につければ、生活習慣病を発症するリスクは最小限にとどまります。ですから、小児生活習慣病の最大の予防方法は、生活習慣を正しく送ることになります。

上でも触れましたが、お子さんに正しい生活習慣の送り方を教える必要が、親にはあります。これは親の責任です。そのためにも、ご自身が小児生活習慣病の知識や理解に乏しいということであれば、まずはご自身が率先して勉強する必要があります。

小児生活習慣病の治療について

罹患人口が増加の傾向にあるのが小児生活習慣病の特徴のひとつです。残念ながもうすでに小児生活習慣病をお子さんが発症してしまったというケースもあるでしょう。そういったケースでは、どのように治療を進めるべきか、というところも考えなければなりません。

小児生活習慣病も、大人の生活習慣病と同じく、高血圧にしても2型糖尿病にしても脂質異常症にしても、メタボリックシンドロームや肥満が原因で発症することが多いです。ということは、お子さんの体重をコントロールすることが、ひとつの大きな治療へのヒントになるいはずです。

小児生活習慣病を回避するためには、身体に深刻なダメージが及ばないように、血圧を正常化させ、血糖値を下げることが重要になります。そのためには、まずは体重のコントロールに関する何らかの対策を講じ必要があるということになるでしょう。そしてもうひとつ、生活習慣病だからといって、病院で治療をしない手はありませんので、病院に連れていって医師の助言を受け入れ、投薬治療を受けるといった対処も非常に重要です。

また、大人に比べて代謝が高い傾向がある子どもの場合、投薬治療の効果が比較的早期に現れやすい傾向もあります。ただ、これがかえってアダになってしまうこともあります。一時的に数値が正常化すると、ああ、これでもう小児生活習慣病は改善されたのだと勘違いしてしまう親御さんも少なくないからです。

安心したものだから、もう今後は大丈夫だろうということで、自己判断で病院に行くのをやめてしまうこともあるようです。しかし、投薬治療によって効果があったのであれば、薬をやめてしまうと、またすぐに数値が悪化してしまうことも珍しくありません。小児生活習慣病の症状に関して判断をするのはお医者さんであって、ご自身ではないというところにも、十分注意しなければならないのです。

大人でも生活習慣を改善するのはそう簡単なことではありませんので、小児生活習慣病の治療のためとはいえ、お子さんがちゃんと理解して日々の生活習慣を改善しようとするのは、かなり難しいことであるといえます。しかし、将来あるお子さんのためを思うなら、こういう大ピンチのときこそ、親御さんが手を差し伸べてあげてほしいという気持ちが強いです。お子さんと一緒に、どうかがんばっていただきたいと願います。

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