高血圧は非常に危険!血圧を正しく理解して、病気を回避しよう!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

日本人に多い高血圧、まずは血圧について知ろう!

日本人には高血圧を発症している人が多く、これは非常に危険なことであるといわれます。では、高血圧はいったい何が危険なのかということになると、なんとなくは理解しているものの、意外と高血圧について正しく理解している人は少なくありません。

そこで今回は、高血圧の症状とその怖さ、そして予防方法や治療方法についてお話していくことにします。ただ、その前に血圧というのがいったい何を表している数値なのかということについても、ある程度知っておく必要があるでしょう。

多くの日本人が気にする、血圧とはいったい何なのか?

私たち人間を含む動物の体内には、例外なく血液が流れています。そして、血液が流れるのは血管と呼ばれる管状のパーツです。ただ、血管は管状のものであっても、プラスチックや金属でつくられたなめらかな管ではありませんので、血管を血液が流れることによって、血管に負荷がかかります。これを圧力に換算したものが、血圧になります。

わかりやすくいうと、血液の流れによって血管の壁にかかってくる血液の圧力が血圧です。圧力ですから、多少大きくなったり小さくなったりすることもありますが、血圧の大小が、血液の状態、もしくは血管の状態によって変化することが多いため、血圧の大小によって生活習慣病などのサインであると判断されることは多いです。

今回のテーマは、日本人の多くが気にする血圧ですが、高血圧のリスクについての前に、もうひとつ、血圧の測り方についても知っておいたほうがよいでしょう。まずは、血圧の測り方を確認・学習しておきたいと思います。そして、みなさんにも、正しい血圧を習慣的に測っていただき、その数値が意味するものを見つめなおしてみる時間を、ぜひつくっていただきたいと思います。

血圧の測り方

今の時代、血圧計が安価で手に入り、しかも非常に簡単に測定できる便利な時代になってきていますので、血圧の測り方とはいっても、各自血圧計の取扱説明書をご覧いただければそれで問題ないはずです。

ただ、、血圧はいつ測ったらよいのか、また、どんな状態のときに測ったらよいのかといったことについては意外と知られていません。時間帯によっては、1日の中でも血圧はかなり大きく変化しますし、どういう状況下で血圧を計測しているのかというところについても、測定値がまったく異なってきますので、そのあたりの確認事項を、まずはしっかりとチェックしておきましょう。

血圧を測る時間帯について

血圧が最も上昇するのは、朝起きたタイミングであるといわれています。また、起床してしばらくしてから朝食を摂り、その後30分くらいから、血圧はだいたい安定してくるといわれています。そのため理想を言えば、食後30分以降に血圧を計測するのが望ましいといえるでしょう。

しかし時間帯に関しては、実際のところ諸説ありますので、どの時間帯に計測しなければならないというよりも重要なファクターがあります。それは、血圧測定を日課とするのであれば、あまりマチマチな時間帯に計測するのではなく、毎日同じような時間帯に計測するということです。

血圧を測る状況について

病院で血圧を測ると、自宅で測るよりも高くなってしまうという話はよく耳にしますが、これは別に不思議なことではありません。無論病院か自宅どちらかの血圧計が壊れているというわけでもありません。血圧を気にすることが多い日本人の場合、病院のような緊張感あふれる場所では、どうしても血圧が上昇しやすくなるのです。病院は病気とセットで語らなければならない場所ですから、血圧を測るとなると無意識のうちに心拍数が上昇し、それに伴って血圧も上昇します。

もちろん、運動して鼓動が早くなっているタイミングで測定をしても同じですし、食事の直後、飲酒・喫煙の直後、入浴の直後などにも心拍数が上昇しますので、同様のことが言えます。ですから、正しい血圧を測定するためには、できるだけリラックスした状況で、測定するということが重要であるといえます。

血圧を測定するときの姿勢について

あまり知られていないことかもしれませんが、血圧の測定は、姿勢によっても多少数値の変化が起こることがあります。ですから、正しい姿勢で血圧を測定するよう意識していただきたいと思います。では、血圧を測定する際の正しい姿勢について説明しましょう。

まずは、背筋を伸ばして背もたれのある椅子に深く座ります。その状態のままカフ(血圧を測定する際に腕にとおして空気を送る血圧計のパーツ)の高さを調整し、心臓の高さと同じレベルになるようにします。そのときに、腕には力を入れず、身体全体をリラックスさせた状態で測定します。

上記の点に注意しながら、定期的に血圧を測定していただきたいと思います。そして、その数値を参考にしながら、ここからは、高血圧のリスクなどについてお話を進めていきます。

高血圧の定義

非常に脅威となる高血圧ですが、まずは、高血圧の定義からお話していくことにしましょう。高血圧というのは、血圧が高い状態が継続している症状を指します。つまり、慢性的に血圧が高い状態の病気です。血圧を定期的に測定し、その測定値の推移から高血圧、正常、低血圧に分類されます。

血圧は、収縮期血圧(ポンプの役割を果たす心臓が収縮して血液を送りだしているときの血圧)と、拡張期血圧(心臓が最も拡張した状態での血圧)とで、その高低を判断します。収縮期血圧のことを、一般的には上の血圧、血圧の上などと呼ぶことが多く、拡張期血圧を下の血圧、血圧の下などと呼ぶことが多いです。

正常な血圧の範囲は、収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満であるとされます。ですから、高血圧とは、収縮期血圧が常時140mmHg以上、拡張期血圧が常時90mmHg以上の少なくともどちらか一方の条件を満たしている場合、そのように判定されることになります。

ただ、お医者さんや医療系の書籍などによっては、上の血圧が135mmHgで高血圧、下は85mmHgで高血圧であるとすることもあります。また、上が130mmHgを超えた時点で、高血圧予備軍であるとするお医者さんもいるようです。このあたりは、医療従事者個々の見解によるところもありますので微妙ですし、また、年齢によっても許容範囲が異なってきますので、境界の数値に関しては微妙なところがあります。

ですから、境界に関してはあくまでも目安とすることとし、これを明らかに超えてしまわないように注意しておくことが何よりも重要であるといえます。

高血圧のリスクについて

高血圧を発症すると、生活習慣病の発症リスクが高まるということについてはよく知られるところです。確かにこれは非常に怖い傾向ではあります。ただ、そうした直接的なリスクとはまた別に、事前に理解しておかなければならない種類のリスクもあります。

忍び寄る高血圧の恐怖

これまでに高血圧を発症したことがある人や、現在すでに高血圧(症)であるという人であれば、もしかしたら経験されたことがあるかもしれませんが、人間というのは、多少血圧が高かったとしても、すぐには影響が表れません。これが高血圧の怖いところです。特に血圧測定を普段からしない人からすれば、いつの間にか高血圧を発症しているということも考えられますので、かなり大きなリスクになってしまうこともあります。

やはり、痛みや倦怠感などをはじめとした何らかの自覚症があれば、それが検査や治療へのきっかけになってくれることもありますが、高血圧のように、健常者と変わらない生活を送ることができてしまうと、逆に検査や治療が遅れることも少なくありません。いつの間にか、取り返しのつかないダメージを与えるのが、高血圧という病気です。これは非常に怖いことであるといえるでしょう。

ただ、直接的なリスクについて触れないわけにいきませんので、今度は直接的なリスクについてお話します。

高血圧による直接的なリスク

高血圧は、血液の流れによる血管の壁への負荷が大きくなることで発症する生活習慣病です。血液がドロドロしていたり、あるいは、血管そのものに損傷(腫瘤や血栓など)が起こっていたりする場合、血圧が高くなりやすいという傾向があります。その影響が、生活習慣病という形でダイレクトに反映されてしまうことも多いです。ところが生活習慣病というと、なんとなく身近なことばであるため、そこまで深く考えない人もいるようですが、高血圧の影響が及ぶ箇所によっては、生命にかかわる重大な疾患になります。これが高血圧という生活習慣病の最大の恐怖と考えるべきでしょう。

たとえば、脳や心臓、腎臓の病気は、高血圧によって最も症状が現れやすいといえます。これらの器官や臓器は、そもそもかかわりがある血管の数が非常に多いです。そのため常に高い圧力が血管壁にかかっている状態だと、血管の数が多ければ多いほど、血管の破損をはじめとする疾患を発症しやすいことになります。

結果的に、脳疾患、腎疾患、そして心疾患は、高血圧とはセットで考えられることが多くなります。特に、脳疾患と心疾患に関していえば、直接的に生命の危険と直面する病気であるということは、みなさんも想像できると思います。

それ以外にも、高血圧によって目の疾患を発症するなど、血管がたくさんある器官や臓器には、何らかの不都合が生じるリスクが高まるということを、理解しておかなければなりません。

高血圧の予防方法と治療方法

高血圧は、生活習慣病の中でも最も典型的な病気であるといえます。ということは、高血圧を予防する、もしくは治療するためには、まずは生活習慣を改善することが最大のポイントであります。基本的に生活習慣病は、すべてにおいて、生活習慣の改善が最大の予防策であり、改善策の前提になるわけですが、高血圧の場合、特にそれが重視されるべきであるといえます。

それでは、高血圧を予防したり治療したりするために必要な策について、いろいろ考えていきたいと思います。

塩分摂取をできるだけひかえる

高血圧の最大の原因とされるのが、塩分の過剰摂取です。もちろんこのことをご存知の方は多いはずです。しかし、塩分を過剰に摂取することで血圧が上昇すること自体は知っていても、なぜそうなってしまうかということについてはあまり知らない人が多いと思います。このあたりのメカニズムについても簡単に説明しておきます。

塩分を摂取すると、血管の浸透圧の関係で、血中の塩分濃度が上昇します。すると、人間の身体は血中の塩分濃度を薄めようとしますので、自然と血液の量が増加することになります。すると、血管の太さにはほとんど変化がないのに、血液がいつも以上にたくさん流れようとするわけですから、自然と血管壁にかかる負荷が大きくなります。これが、塩分の過剰摂取による高血圧の原因です。

要するに、高血圧を予防したり改善したりするためには、まずは塩分摂取量を制限する必要があるということになります。塩分をひかえること、まずはここから高血圧を予防し、改善していただきたいと思います。そして、二次的な生活習慣病の波及を食い止めることが大切です。

体重を落とす

身長に対して体重が重い人にも高血圧を発症するリスクは高いです。特に、内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)の人は要注意です。というのも、内臓脂肪に含まれる成分には、血圧の上昇を促す成分がいろいろと含まれているからです。そして、体重が多いことによる弊害が他の部分におよび、その結果として高血圧の症状を発症する可能性もありますので、やはり太りすぎの人は、どうしても高血圧を招きやすくなります。

しかし、太りすぎの人が高血圧を発症している場合、体重を落とすことによって高血圧が解消されることもあります。高血圧はなかなか改善が難しい生活習慣病として知られますが、そういった意味では、痩せている人よりも太っている人の高血圧改善のほうがスムーズに行われる可能性が高いともいえるかもしれません。

もちろん、高血圧が解消されることによって、もしくは血圧とは無関係に、体重を落とすことによって得られる健康面、精神面でのメリットの大きさは計り知れないといえます。ぜひこの機会に、太りすぎを解消して、いろいろなメリットを手に入れていただきたいと思います。

その他の対処

最近になって、朝食を摂ることで血圧の上昇を緩やかにすることができるなどということが分かってきていますが、やはり高血圧そのものを改善するためには、他に見直すべき生活習慣がいろいろあるということになります。その中で最も典型的なファクターが、禁煙と禁酒です。お酒やたばこはどうしても血圧上昇を助長してしまいますので、注意が必要です。

他にも、慢性的な運動不足や睡眠・休息不足などが高血圧を助長すると考えられています。このあたりのケアもできるだけしっかりと行い、根本的な生活習慣を改善しながら、高血圧の解消を目指していただきたいと思います。

今回は高血圧をテーマとしてお話してきましたが、その上で、多くの日本人にとって最大の注意点になるのは、やはり塩分摂取量の問題になるかと思います。

日本人は比較的塩分摂取量が多い人種であるなどといわれますので、塩分のコントロールはなかなか難しいところがあります。ただ、塩分をガッツリ摂取するのも生活習慣ですが、逆に、塩分をカットすることもまた生活習慣であるといえるはずです。

血圧が気になっている、あるいは塩分摂取量が多すぎるのではないかと不安を感じている人は、ぜひこのタイミングに塩分カットを目指していただきたいと思います。ちなみに、理想とされる塩分摂取量の上限は、1日当たり6gです。ぜひ参考にしていただきたいと思います。

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