太っている父親は確かに多い!お父さんはメタボになりやすい!?

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

父親のイメージというと・・・

多くの人にとって、父親特有のイメージが必ずあって、人それぞれの父親像があるわけですが、あくまでも一般的なイメージは、イケメンでもなければカッコよくもないというのが残念ながら日本人の父親の一般的評価ということになるでしょう。

その理由は、父親はある程度貫禄が出ると、一緒にお腹も出ているイメージが先行するからではないでしょうか。もちろんぼくの、私のお父さんは決してそんなことはなかったという人もいるとは思います。ただ、あくまでも一般的なイメージとしてのお話です。父親=メタボというのはさすがに行き過ぎのイメージであったとしても、懐かしい思い出をひもとけばなんとなくメタボをイメージさせるシルエットが父親のものであったということも、確かにあります。

何の根拠もないにもかかわらず、そういったイメージというのは意外と正しかったりするものです。というのも、実は父親になるとメタボリックシンドロームや肥満を発症する男性が多いといった、少々変わり種の研究をした研究機関があるのです。今回は、父親になるとメタボリックシンドロームや肥満を発症しやすくなるのではないか・・・というその真偽も含め、これをテーマとしてお話していきたいと思います。

幸せ太りはほんとうにあるのか!?

結婚して家庭を持ち、やがて子供が生まれて父親となり、家族ができた・・・男性であれば、遅かれ早かれ誰もが経験することですが、そうなると、男性としての責任をひしひしと感じるようになるのと同時に、自分が父親になったということに対して言い様のない幸せもかみしめるようになるはずです。

男性として生まれてきた以上、自分が父親になったことを実感したとき、いろいろ複雑な感情が生まれるものの、その中ではやっぱり幸せを感じる大きさが一番大きくなるでしょう。ところが、女性はあまりそういう話を聞きませんが、男性の場合、幸せを感じるとき、一緒に自分の身体に脂肪がついてきているのも感じる男性が多いようです。

一般的にはこのことを幸せ太りなどと呼んだりもします。幸せ太り関しては、多くは医学的根拠があるわけではなかったのですが、アメリカの研究機関ではこの幸せ太りが実際に起こりうるという研究結果を発表しています。

女性が出産すると、ホルモンバランスに大きな変調をきたすことで、体重が急激に増加するケースは多いです。しかし男性の場合、出産しているわけではないにもかかわらず、女性と同じようなことが起こっているのです。そこに明確な根拠がなかったために、幸せ太りなどという言い方がなされているのでしょう。

25歳~34歳までの男性で幸せ太りの傾向が高まる

そうはいっても、幸せ太りの傾向は、比較的若い世代の男性に対して、より顕著に見られるというデータがあります。特に、25歳~34歳までの男性が結婚して父親になることで、その傾向が顕著になるという研究結果が出ています。他の世代では、そういった傾向はほとんど出ないというのが非常に特徴的なのです。

そもそも男性の場合、結婚によってメタボリックシンドロームや肥満を発症するケースも多いですから、そこから導かれるひとつの仮説は何かというと、女性の出産のようなホルモンバランスの崩れとはちがって、生活習慣の変化がひとつの大きな可能性ということになるのです。

これを裏付ける現象として、子供ができて父親になってもすぐに単身赴任でひとり暮らしをはじめたとか、あるいは単身赴任中に父親になったなどというケースでは、父親になったからといってメタボリックシンドロームや肥満を発症したという事例は少ないということが報告されているのです。

つまり、メタボリックシンドロームや肥満といった生活習慣病は、文字通り生活習慣の変化によってもたらされている可能性が高いといえるのです。そして、25歳~34歳という年齢的なファクターは、生活習慣の変化による影響をより受けやすい年齢層であるということと、また、このくらいの年齢で結婚し、父親になる男性が圧倒的に多いというのも大きな原因になっていると考えられるのです。

生活習慣の変化がメタボや肥満の原因

上記でお話したとおり、結婚して子供ができて父親になった男性がメタボリックシンドロームや肥満を発症しやすくなる最大のファクターは、生活習慣の変化を甘んじて受け入れなければならない状況に置かれているということが考えられます。もちろん、それも苦痛でもなんでもなく、幸せをかみしめているからこそ幸せ太りなどといわれることになるわけですが、ただ、生活習慣の変化を受け入れても特にメタボリックシンドロームや肥満を発症しなかったという男性だって、いることはいます。絶対に。

とすると、同じ生活習慣の変化を受け入れたとしても、メタボリックシンドロームや肥満を発症しないような変化のさせ方を上手に採用している男性は、やっぱり大きな体調や体型の変化が起こらないということになります。もちろん、体質も関係してくるでしょうし、当の本人がメタボになろうが肥満になろうが幸せなのだからそれでいいのだなどと言ってしまえば、第三者としてはそれ以上何も言えなくなってしまったりもするのですが、しかし、メタボリックシンドロームや肥満はやはりそれだけ将来的にがんや糖尿病などのリスクを大きくしてしまうことになりますので、できることなら、そうならない方法を考えたほうがよいに違いありません。

どんな生活習慣の変化が問題なのか

同じ生活習慣の変化とはいっても、させてはいけない変化を受け入れてしまったことで、メタボリックシンドロームや肥満を発症する若い父親が増えるのではないかという憶測は十分成り立ちます。では、どういった生活習慣の変化が体調や体型の変化の原因になるのかということについても、ここから考えていくことにしましょう。

生活習慣の中から運動習慣がなくなる

少し前の時代であれば、男は外に出て働き、家事や子育ては女がすべきだという考え方だったはずですが、今の時代はそうではなく、やはりもてはやされる男性といえば、イケメンとイクメンなのです。つまり、ひと昔前にくらべると、子育ての重要性は父親にもしっかりと認識される時代になってきているのです。

ということは、父親になる前までは、自分ひとりのための時間を有意義につかうことができていたのにもかかわらず、父親になって以降は、その多くを子供のために費やさなければならないのが現代である、ということになるのです。しかしやはり男性というのは、自分のやりたいことだけは犠牲にせず、優先順位の低いものから子育ての時間に割り当てるという考え方を無意識のうちにしてしまうのです。その低い優先順位に当たるのが、運動習慣であるというケースが非常に多いのです。

つまり、これまでは日常的に運動をしていたのに、父親になってからは運動の時間を子育てに充ててしまうことで、メタボリックシンドロームや肥満を発症する父親が増えるようになってしまうと考えられるのです。

一緒におやつを食べるようになった

ある程度お子さんが年齢を重ねて、やがておやつを食べるようになります。すると、特に自営業のお父さんが自宅にいる時間が多かったりすると、お子さんと一緒になっておやつを食べる機会が増えるようになります。実は、これが父親のメタボリックシンドロームや肥満を発症する原因となっているケースが多いのです。

男性の場合、結婚して子供ができるまでほとんど間食を食べることはなかったという人であっても、子供ができて以降はどうしても子供と一緒にお菓子を食べたりジュースを飲んだりする機会が増えてしまい、結果的にメタボリックシンドロームや肥満になってしまったという事例も珍しくありません。

自分は会社員だからそんなことは心配いらないという男性もいるとは思いますが、実は、会社員の男性であっても、父親ともなると、子供に合わせた食事を摂る機会が多くなり、それが食生活の変化になってしまった結果として、メタボや肥満を発症することも多いです。もちろん毎日ではなくても、週に1~2回でもおやつをお子さんと一緒に食べることで、長期的にはメタボや肥満の原因になりえます。

そういった食生活の変化が生活習慣の変化となって、最終的にメタボリックシンドロームや肥満を発症する父親が多くなるということが考えられるのです。

変化には必ず原因がある

どんなことでもそうですが、体調や体型の変化が表れたときには、必ず何らかの変化が起こっていると考える必要があります。女性の場合、出産によって体型が変化するのは、多くの場合、ホルモンバランスが不安定になっていることが考えられますが、男性の場合も、上記でお話したような原因が隠されているケースが多いです。

どんなに幸せであっても、メタボリックシンドロームや肥満を発症することだけは、何としてでも避けなければなりません。将来的にがんや糖尿病などといった致命的な生活習慣病の発症を助長することになりかねませんので、体型に変化が表れたら、まずはその原因を探してみて、何らかの対処をすることが重要です。

今幸せを感じられていること自体はたいへんけっこうですが、がんや糖尿病を発症するようなことがあっては、その瞬間に絶望がすべての幸せを追いだすことになります。そうならないためにも、メタボリックシンドロームや肥満の発症は、できるだけ早いタイミングで回避することが重要になってきます。

今感じている幸せをお子さんの成長のたびに感じられるよう、今変化している体調に十分なケアを行わなければならないということを、お子さんができたお父さんにはぜひ考えていただきたいと思います。

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