階段を利用してダイエットに生かす!階段を利用した健康法に迫る!

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ウォーキングしたくても時間がないという人は多い

ウォーキングというのは、もちろん歩くことに違いありませんが、一般的には、ただ歩くのではなく、健康的な効果を見込んで歩かなければ意味がないと認識されます。ですから、2~3歩だけウォークしたからといって、それでウォーキングをしたことにはまったくなりません。

ウォーキングとしてそれなりの効果を期待するためには、ある程度の歩数を歩く必要があります。とすると、当然それだけの時間も必要になるわけです。だいたい1時間前後の時間がウォーキングには必要になると一般的に考えられます。しかし忙しい現代人にとっては、いくら健康のためとはいっても、ただ単にウォークするだけのために1時間を割くというのは、けっこうな勇気が必要になるでしょう。

人によっては、帰宅した時間はすでに真夜中かそれに近い時間帯であり、ふつうで考えたら、帰宅後お風呂に入ってご飯を食べたらもうあとは寝るだけというライフワークをたどることになります。しかしそれでもウォーキングしなければならないという強迫観念にかられ、無理をしてウォーキングをしようとして、今度は精神的に破たんしてしまったというような話もごくまれに耳に届いたりもします。

はっきりいって、ウォーキングはそこまでしてするようなものではありません。夜遅くに行うウォーキングでは上記のような弊害があるから、朝早くはどうかと考えるかもしれません。ところが毎日ハードワークをしている人にとって、普段より1時間以上早く起きて歩いてから会社に行ってまたハードワークをこなすなんて、そうそうできるものではありません。

健康意識が高まる日本人の間では、やれ運動をしなさいだとかウォーキングをしなさいだとかいろいろ言われますが、実際問題として、物理的に無理人はいくらがんばってみても無理なことには変わりないのです。いくらがんばろうとしても、私たちに与えられた時間はみな同じなのですから、ウォーキングや運動をする時間がない人に運動しなさい、ウォーキングしなさいというのは、羽がない私たちに空を飛べといっているのと同じ、まったく無理な相談なのです。

しかしそれでも、やはり運動不足ともなると、メタボリックシンドロームや肥満を発症する最大の要因のひとつになりますので、時間を割く運動やウォーキングの代わりに何らかの対処を講じる必要があるということにはなります。そして、そこにひとつの大きなジレンマが生じることになるのです。

ウォーキングをする時間がない人のために

ウォーキングをする時間がないからといって、それでは仕方がないと何もせずにブクブク太ってというわけではありません。ただし、太らないためにはウォーキングに替わる何らかのエクササイズ、もしくはそれに近い何かを取り入れる必要があります。ウォーキングのような一番簡単なエクササイズをする時間がないのだから、それに替わるエクササイズなどはじめから無理に決まっているではないか・・・と考える人もいるとは思います。

しかし、実はそうではありません。確かにウォーキングは、数あるエクササイズの中では非常に簡単かつ緩やかな運動で、誰にでもできるエクササイズであるといえます。だからこそ、それなりの健康効果を期待するためには、ウォーキングにそれなりの時間をかけなければならないのです。

つまり、ウォーキングよりもハードな運動をすることで、ウォーキングによって得られる健康効果と同じだけの効果を、ウォーキングにかける時間よりも短時間で実践することができるということに、理屈上はなるのです。簡単に言えば、ウォーキングの倍激しいエクササイズであれば、ウォーキングの半分の時間で、ウォーキングによって得られるだけの健康効果が得られるということになります。

すなわち、1時間のウォーキングで理想的な健康効果が得られるとするならば、ウォーキングの倍のハードワークをこなすことによって、時間は30分でOKということになるのです。

そんなエクササイズが果たしてあるのか・・・と思われるかもしれませんが、大丈夫、ちゃんとあります。

階段をもっと利用しよう!

ウォーキングといえば、よほど山がちの地形で行うということでもない限り、基本的には平坦な道のりをウォークすることになるでしょう。しかし、これがもし傾斜のあるところでのウォーキングだとすると、当然平坦な条件で行うよりもカロリー消費が大きくなります。つまり、平坦のウォーキングよりも、傾斜地でのウォーキングのほうが、同じ効果を得るのに短時間で済むということになるのです。

しかし、いくら短時間とはいっても、ウォーキングのために時間を割くことにはかわりないし、そもそも自分の家の近くには傾斜地なんてほとんどないし・・・という人は多いと思います。ところが、特に電車で通勤されている人にとっておすすめの方法があるのです。それは、階段を利用するという方法になります。

今の時代、駅に行けばエスカレーターやエレベーターが整備されているところが多く、ついついエスカレーターやエレベーターを利用してしまうのが人情です。しかし、そこをあえて階段を利用することによって、かなりのエクササイズ効果を得ることができるのです。特に地下鉄を利用されている人は、都心の駅でもかなり長い階段を利用することになります。

確かに、エスカレーターやエレベーターで地上に出るよりも時間はかかりますが、ウォーキングのために特別な時間を割いているわけではありません。エレベーターやエスカレーターを利用するのと道のりはまったく同じですから、会社に行くという目的は、多くの時間を割くことなく、エクササイズをしながら達成することができるのです。忙しい現代人にとって、こんなによい方法は他にないのではないかという気はしないでしょうか?

また、東京にお勤めの方であれば、高層ビルの一室に出社する人も少なくないと思います。そういう人は、いつも利用しているビルのエレベーターやエスカレーターではなく、あえて階段を利用して上り下りすることで、これはかなりのエクササイズになることが想像できます。つまり、会社に通うだけでも十分なエクササイズができてしまう可能性は大いにあるのです。

ただ、たとえばビルの1階にオフィスがあるとか、地下鉄は利用しないという人であれば、またどこか別の階段をつかうことを考える必要もあると思います。そのためにも、まずは階段を利用することで、ウォーキングよりもどのくらいハードなエクササイズになるのかということについて検証しておきたいと思います。

同じ距離なら、階段を利用すればふつうのウォーキングの3倍のエクササイズになる!

たとえば、平坦な道のウォーキングにくらべて階段利用のほうが1割程度のメリットがあるならば、1時間の通常のウォーキングと同等の健康効果を得るためには、54分の階段利用が必要になるということになります。もしその程度のメリットしか生まれないのであれば、平坦な道をウォーキングしたほうがずっとマシということになるでしょう。

ですから、詳しい事情もわからずなんでもいいから階段を利用しなさいといわれても、正直納得できない人も多いでしょう。しかしそういう心配はもう要りません。この章のタイトルのところにもあるように、階段を利用すれば、平坦な道のウォーキングにくらべて、同じ距離では約3倍の効果があるということが、研究からわかっているのです。

ということはですよ、みなさん。たいへんだった1時間のウォーキングをするかわりに、地下鉄やオフィスビルなどで、トータルで(ここ大事!)20分の階段利用によってカヴァーできることになるのです!あくまでも計算上は。

ウォーキングのように、1度に階段を20分利用しなければならないという縛りはありません。つまり、朝、駅で、オフィスビルで、そして日中、オフィスビルで、そして帰りにまた駅で、階段の乗降をトータルで20分間することによって、平坦な道のウォーキング1時間相当の効果があるという計算になるのです。

平坦な道でのウォーキングの場合、どうしても、ぶっつづけで1時間前後歩かなければならないところが引っかかります。そのため階段利用に関しても、ぶっつづけで行わなければならないと錯覚してしまうために、たかだか20分であってもハードワークと感じるのです。要するに、エクササイズのために時間を割くということが、忙しい現代人にとって精神衛生面でプラスにならないのです。

しかしこの章をお読みいただいた通り、階段利用は通常のウォーキングとちがって、あくまでもトータルの時間で20分であるということを認識していただければ、俄然ヤル気が湧いてくるのではないでしょうか。

駅の階段が短く、オフィスは1階という人のために

駅やオフィスの階段を利用することで、平坦な道のウォーキング1時間分くらいはわけないということをおわかりいただけたかと思います。そして、これならできる!と感じた人も多いと思います。ただ、残念ながら駅の階段が短いし、オフィスは1階だし・・・という人は、ちょっとガッカリしてしまいますよね?あるいは、マイカー通勤でオフィスは1階か2階というケースでも、会社の行き帰りだけでは20分の階段利用にはならないでしょう。

そういう人におすすめなのが、上でも少しお話したように、斜面を利用したエクササイズです。特に東京にお勤めの方には、この方法はかなり有効です。というのも、イメージ的には一見平坦なイメージがある東京ですが、実は、東京はかなり起伏に富んだ地形なのです。

会社の休憩時間などに、ちょっとそういった傾斜や坂道を利用してエクササイズすれば、階段を利用するのと似たエクササイズ効果を得ることができるはずです。たとえば、斜面に向かうまでに5分の通常ウォーキング、斜面で10分のウォーキング、そして帰りにまた5分の通常ウォーキングを行うことで、全体の時間としては20分ですが、斜面のところでは2倍の20分の通常ウォーキング効果が見込めるはずです。

足りない分は、ご自宅のものも含めてちょっとした階段の上り下りを実践することによって、通常ウォーキングの1時間分には足りるのではないか・・・という計算は十分成り立つのではないでしょうか。

ということで、昔から”ナントカとハサミはつかいよう”などといわれてきましたが、運動不足に悩む現代人にとっては、まさに”階段と斜面はつかいよう”なのです。何もしないことで将来かなり高い確率で訪れるリスクのことを想定するなら、ほんのちょっとの努力を今、がんばってやっておく必要があるということは、どんなに忙しいみなさんであっても、ちゃんと理解していただけるはずです。

一説によれば、階段を一定時間利用すればテニスよりもカロリーを消費するという話もあります。また、今回は便宜的に20分の階段利用をベースとしてお話をしましたが、1日に合計で7分間の階段利用をすることで、心臓病や脳卒中といった生活習慣病のリスクが大幅に軽減されると説明されることもあるのです。階段利用の素晴らしさを信じて、ウォーキングの時間がないという人は、ぜひがんばっていただきたいと思います!

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