COPDの予防の大前提は禁煙!しかし食生活からも予防ができる!

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COPDの予防のために大前提となるのは禁煙!

たばこを吸う人からすれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)をはじめとする呼吸器系疾患は常についてまわる脅威です。COPDなどの呼吸器系疾患を予防するのであれば、禁煙が大前提になります。この部分だけは、他にどんな条件を並べようとも揺らいではならない部分です。禁煙さえすれば、今の日本であればよほど特殊な環境で生活するということでもなければ、100%に近い確率でCOPDは予防できるはずです。

ただ、スモーカーにとって、禁煙というのはそう簡単に達成できる目標ではありません。禁煙したい気持ちがあっても、なかなか達成がかなわないのが禁煙です。ですから、COPDなどの疾患を予防する前提となるのは禁煙であるとは言え、何か別の方法で予防を模索するという発想自体では間違いではありません。

もちろん最終的には何としてでも禁煙という目標を達成していただきたいのですが、達成までの間、別の方法でCOPDなどの疾患の予防方法を、今回は模索していきたいと思います。

食事によってCOPD発症のリスクは軽減される!

禁煙以外のCOPDの予防方法は、食生活の改善です。ある調査機関によりますと、摂取する食事によって、COPDのリスクが軽減されるということが報告されています。効果が高いとされるのは、さまざまな生活習慣病の予防の際に登場する、不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は、たとえば玄米など全粒穀物と呼ばれる穀類や、野菜、フルーツ類、そして青魚に多く含まれています。また、ナッツ類にも不飽和脂肪酸は多く含まれています。

ですから上記の食材を積極的に摂取している喫煙者は、COPDを発症するリスクが多少軽減されると考えて間違いありません。もちろん、禁煙に勝るCOPDの予防方法はありませんが、禁煙にチャレンジする期間中は食生活を見直すことが、COPDを予防するための大きなヒントにはなるでしょう。

どんな食生活が理想なのか

摂取する食材や食生活を改善することによって、がんや心疾患、脳疾患などのリスクを軽減することができるということは、よく知られています。しかし実は、COPDも食生活習慣を見直すことによって発症リスクを軽減することができるのです。このことも、アメリカの調査機関の調査によって最近はっきりしてきました。

それではさっそく、どんな食生活がCOPDの予防のための食生活として理想的なのかを検証していきたいと思います。

摂取量を増やしてリスクを軽減できる食材

全粒穀物(玄米など)、野菜やフルーツ類、魚類には不飽和多価脂肪酸が豊富に含まれており、COPDのリスクを軽減することができます。そして、ナッツ類にはオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれ、こちらもCOPDのリスクを軽減することができます。

摂取量を減らしてリスクを軽減したい食材

できればあまり量を摂らないほうが、COPDの予防の効果が高まる種類の食材もあります。たとえば、ハムやソーセージといった加工肉食品や、白米や食パンなどの精製済み穀物は、あまり摂取しないほうがよいと考えられます。また、加糖清涼飲料水もできるだけ摂取を控えることが望ましいと考えられます。

COPDとアルコールの意外な関係

上記の、摂取量を減らしてリスクを軽減したい食材のところで挙げた食材は、COPD以外の生活習慣病の予防や治療の際にも、必ずといっていいほど登場する食材です。そしてもうひとつ、特に肝臓疾患などの予防に際に、摂取を控えるべきと強調されるのが、アルコールです。

何かとアルコールは悪者のイメージがありますが、反面、酒は百薬の長などと古くから言われてきたりもします。そして実は、COPDについても、アルコール摂取に関してはそこまで厳密に制限が必要とされてはいないのです。このあたりは、悪者のイメージのアルコールにしてはちょっと意外な感もあるでしょうし、また、お酒が好きな喫煙者にとっては少しホッとできる結論かと思います。

ただし、COPDの予防を考えるか否かにかかわらず、アルコールを摂取する以上は、適量を厳守するということだけは無視することはできません。そして、アルコール摂取とCOPDの関係について、もうひとつ注意していただきたいことがあります。それは、肥満やメタボリックシンドロームを発症している人が払うべき注意です。

肥満やメタボはアルコールがデメリットになる!

COPDは呼吸器系疾患です。COPDであるかどうかにかかわらず、肥満の人は呼吸器に異常をきたす事例が数多く報告されているという事実があります。アルコールを摂取することによって、呼吸が苦しく感じられたり、痰が出やすくなったりするといった症状が、肥満の人ほど多いというデータもあります。

ですから、アルコールの影響を受けやすい人で、すでに肥満を発症している人は、厳禁ということではありませんが、COPDの予防のためにはある程度アルコール摂取を控える方向で考えていただきたいというのが本音です。もちろん、メタボリックシンドロームを発症している人も、肥満ほどではないにしても、多少呼吸器系疾患のリスクは上昇しますので、アルコール摂取の際には注意を払うべきです。

今回は、禁煙以外の方法でCOPDのリスクを軽減する方法について考えてきましたが、やはり最大の予防方法となるのは、禁煙であることに変わりはありません。ですから今回のお話は、禁煙による予防の補助的な予防方法であると考えていただけると幸いです。

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