おそろしい大腸がんと、その死亡者数に関するデータを分析する!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

大腸がんに関するさまざまなデータ

大腸がんは、特に初期的な段階では自覚症状がほとんど現れません。そのため定期的に検査をしていない人は、早期発見が難しいといわれるタイプのがんです。ただ、大腸がんは他の部位のがんにくらべると進行が遅いという側面もあり、できるだけ早く発見することで、治療の可能性は他の部位のがんよりもずっと高まります。ですからとにかく大腸がん検査を行うことが望ましいということを、みなさんにも意識しておいていただきたいと思います。

それでは、大腸がんに関するさまざまなデータをここからご紹介していくことにします。近年罹患者数、死者数ともに増加している印象が大きいがんだけに、その推移にも注目しておきたいところです。

大腸がんの罹患者数に関するデータ

平成23年のデータによりますと、大腸がんに罹患していた患者の数は、23万3000人にのぼりました。今の時代、2人に1人ががんにかかる時代であるなどといわれますが、実際のところ、平成23年のデータでは悪性新生物(がん)の罹患者は152万6000人にのぼっていました。そのうちの23万人以上が大腸がんの罹患者ですから、近年まであまり触れられてこなかった大腸がんも、やはり近年で最も主流のがんになってきたと考えざるを得ません。

やはり食の欧米化が浸透してきたということが最大の理由ではあります。ただ、食だけではなく、ストレス社会と呼ばれる現代日本では、ストレスの影響が大きいとも考えられる大腸がんはある意味蔓延するべくして蔓延しているとも考えられます。

ちなみに大腸がん罹患者の男女比率ですが、23万6000人のうち男性が13万2000人、女性が10万4000人ということで、大腸がんは多少男性のほうが罹患しやすいがんであるといえそうです。

大腸がんによる年間死亡者数に関するデータ

大腸がんによる死亡者数は年々増加していっている印象があります。平成26年のデータによりますと、死亡原因のトップが悪性新生物で、その死亡者数は36万8103人にのぼりました。総死亡者数の28.9%にあたるといいますから、これは3~4人に1人はがんで亡くなっているということを表すデータになっています。とすると、最近よく言われるとおおり、2人に1人ががんにかかる時代というのも、あながちウソではない表現であるということになるでしょう。

さて、それでは大腸がんによる死亡率に関するデータも公表されていますので、ご紹介します。大腸がんの中でも、いわゆる結腸がんの数が最も多く、同じく平成26年のデータによりますと、その数は3万3297人にのぼります。

そして結腸以外の部位、つまり直腸S状結腸移行部及び直腸のがんによる死亡者数は、1万5188人にのぼりました。ですから、大腸がん全体としては4万8485人にのぼり、がんによる死亡者数の36万8103人に対しては、大腸がんによる死亡率は約15%に迫る数字になります。

これは、前回調査時の平成24年のときにくらべると、やや増加の傾向にあることを示すデータです。自覚症状がないことなどの大腸がんの厄介な部分がありますので、このままではさらに大腸がんによる死亡者数は増加すると思われます。しかし近年、自治体単位でも大腸がん検査の重要性を説くような動きも見えてきていますので、今後の大腸がんによる死亡率の動向には注目しておきたいところです。

大腸がんに関する医療費についてのデータ

平成25年のデータによりますと、大腸がん(結腸および直腸)の悪性新生物による年間医療費が5577億円にのぼったということが公表されています。年齢別のデータも公表されていますので、以下にまとめてみましょう。

  • 0歳以上14歳未満・・・0円
  • 15歳以上44歳未満・・・181億円
  • 45歳以上64歳未満・・・1692億円
  • 65歳以上・・・3601億円

やはり、多くの生活習慣病に見られるように、大腸がんに関しても、年齢が上がれば上がるほど、比例的に医療費が増加していっていることがわかるかと思います。また、平成24年、成23年の大腸がんにかかわる医療費にくらべても、年々少しずつ増加の傾向を示しています。つまりは、日本人の大腸がんの罹患率が高まってきていることがわかるデータになっています。

また、大腸がんの5年相対生存率は、約70%であることもわかっています。相対生存率とは何かというと、これは、大腸がんでない健康な人を基準とした場合での生存率に対する、大腸がん罹患者の生存率を指します。

今回は、近年部位別のがん罹患率でトップになった大腸がんについてお話してきました。やはりウワサに聞かれているとおり、大腸がんの罹患者数、医療費、死亡者数のすべての項目で、年々増加の一途をたどっているということがわかりました。自治体などで大腸がんに対する注意喚起や啓蒙活動のような動きが見えているにもかかわらず、このようなデータが残っているということで、やはり大腸がんという病気は、今後もしっかりと対処していかなければならない生活習慣病であるということがおわかりいただけることと思います。

そうした流れを食い止めるためにも、特に大腸がんに関しては、とにかく早目早目に対処や予防を行うという認識が重要になってきます。まだ大腸がん検査を受診した経験がないという40代以上の日本人男性、女性には、今のところ何も感じていなくても、できるだけ早い段階で大腸がん検査を受診されることをおすすめします。

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