子宮頸がんの予防ワクチンに関するトラブル、ついに原因究明!?

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子宮頸がんの予防ワクチンに関するトラブルについて

子宮頸がんは、女性にとって非常に怖い病気です。しかし子宮頸がんの予防ワクチン接種をすることによって、100%ではないものの、その脅威をだいぶ軽減できるようになりました。ところが今度は、その子宮頸がん予防ワクチンのトラブルが、にわかに問題視されるようになってきています。

子宮頸がんの予防ワクチンに関するトラブルは、ひとことでいえば、副作用に近い症状です。ワクチン接種後に全身の倦怠感、運動機能障害、脳機能障害といった症状が頻発しているのです。もちろん子宮頸がんに限らずいろいろな予防・治療ワクチン接種の副作用の報告例はありますが、ふつうそこまで大きな問題にはなりません。にもかかわらず、子宮頸がんの予防ワクチンに関するトラブルが問題視されているのは、その報告件数が非常に多いからです。

件数が多いとなると、いくら子宮頸がんという怖い病気を食い止めることができるからといっても、その前にリスクが大きくなりすぎる時点で大きな問題であるといわなければなりません。そのため子宮頸がんの予防ワクチンに関するトラブルを解消すべく、しかるべき研究が進められたのです。

研究の結果、その一定の成果が得られたというお話を今回はしていきます。

子宮頸がん予防ワクチントラブルが起こるパターン

子宮頸がんの予防ワクチンは、多くの女性の不安を取り除くことに成功した画期的なワクチンです。ただし、ワクチン接種によるトラブルの発生件数の多さは、ワクチン接種の意欲の減退につながります。つまり、せっかく膨大なお金と時間を費やして得られたすばらしい予防効果を反故にしてしまうことにつながることになるのです。

子宮頸がんの予防ワクチン接種後に何らかのトラブルが起こるその発生率は0.08%に達するといわれます。0.08%というのは、1万人に8人という発生率になりますので、そこまで多く感じられないかもしれません。ただ、子宮頸がんの予防ワクチンは非常に画期的なワクチンですから、それだけ接種率が高くなります。とすると、接種後のトラブルに見舞われる女性がその分だけ増加することにもなるのです。

そこで、いろいろな研究機関で子宮頸がん予防ワクチンに関するトラブルの改善を目指してきたわけですが、そのための研究のプロセスで、子宮頸がんの予防ワクチントラブルの原因の一端がわかりました。子宮頸がん予防ワクチン接種後に何らかのトラブルが発生した女性のうち、7割~8割の血液のHLA型が一致していることが判明したのです。

HLA型というのは、ヒト白血球型抗原と呼ばれるヒト主要組織適合抗原のひとつです。簡単に言えば、HLA型抗原を保有している人は、それだけ自己免疫疾患のリスクが高まると考えられるということになります。ちなみに自己免疫疾患というのは、自身の免疫系が正常な細胞組織を攻撃して破壊してしまうという、かなり厄介な疾患になります。

研究の成果として、上記のHLA型抗原が、どうやら子宮頸がん予防ワクチン接種の副作用の原因になっているのではないか・・・と推定されたことが挙げられます。

日本人女性は子宮頸がんの予防ワクチン摂取の際に注意が必要

日本人や中国人の血液を検査すると、HLA型の抗原を保有している人が多いという研究結果も出ています。あくまでもこれは欧米人との比較ですが、いずれにしても、子宮頸がんの予防ワクチン摂取のトラブルと関連性が高いとされるHLA型抗原を保有している確率が高い日本人女性(もちろん中国人女性も)にとって、子宮頸がんの予防ワクチン接種には十分な注意が必要になります。

子宮頸がんの予防ワクチンは非常に効果が高いワクチンですから、女性にとってはぜひ接種しておきたいワクチンであるとはいえると思います。しかし、HLA型抗原を保有していたとすると、上記に挙げた何らかのトラブル(副作用)を発症するリスクが高いということを無視するわけにはいかないでしょう。

ただ、HLA型抗原の有無は血液検査によって簡単に知ることができますので、子宮頸がんの予防ワクチンの前に血液検査をすることも有効です。とはいえ、子宮頸がんの予防ワクチン接種を受けるためにまた別の注射で痛みをともなうというのも、予防ワクチンの接種意欲の減退につながるのではないかという危惧はあります。

今後はこのあたりが子宮頸がんの予防ワクチンの最大の課題ということになるでしょう。女性にとっては非常に貴重なワクチンですから、より良いワクチンが安心して摂取できるようになることが望まれます。

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