正しくエナジードリンクを飲んで健康的にエネルギッシュな生活を!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

エナジードリンクについて

私たちが日々がんばっているときに、もうひと踏ん張りしなければならない状況に迫られることもあります。近年ではそういった状況を見事に突破することができるツールが登場し、がんばる現代人にとってたいへん大きな力になってくれています。ここまで言えば、そのツールとは、現在多くのサラリーマンが愛用しているエナジードリンクです。

ドリンクなのですからツールという表現はさすがにどうかと思いますが、しかしサラリーマンにとっては、単なる飲み物(ドリンク)というよりは、仕事をこなす上で非常に大きな力になってくれる、まさにツールというイメージでエナジードリンクを愛用する人が多いようです。

ただ絶大な人気と信頼をここ数年で築き上げてきたエナジードリンクに、少し不安な点が見られるように最近なってきました。これについても少し注意しておかなければなりません。今回は、そんなエナジードリンクについてのお話になります。

エナジードリンクと糖尿病リスクの関係について

何も飲まなければその時点でギブアップしてしまうはずのところを、エナジードリンクを飲むことによってそこからひと踏ん張りできてしまうという経験を、現在多くの働く人々がしています。困ったときにはエナジードリンクを飲めばなんとか乗り越えられてしまうわけですから、やはりこれはエナジードリンクへの信頼へとつながることは間違いありません。

しかしよく考えてみると、それだけのパワーを人間に与えてくれるわけですから、エナジードリンク自体が相当なエネルギーを持っているということについても当然認識しておかなければなりません。言い換えれば、エナジードリンクを飲みすぎることによって、健康面でのリスクが高まることになります。

エナジードリンクには糖分が多く含まれている!

私たちがエナジードリンクを飲用することで、エナジードリンクからまさにエナジー(エネルギー)の供給を受けることになります。私たちがもうひと踏ん張りするために摂取すべきエネルギーはいろいろ考えられますが、簡単に言ってしまえば、血糖値を一時的に上昇させることによって、行動や思考の原動力にするのがエナジードリンクの効能です。

ですから、エナジードリンクを飲用して急場をしのぐということになると、かなりの糖分を摂取することにも当然なります。これが一因となって、糖尿病のリスクが高まる場合があることが確認されています。もちろん飲みすぎなければ、エナジードリンクを飲用しても悪いわけではないのですが、ただ、その人によってどのくらいの量で飲みすぎになるかということが一定ではないため、エナジードリンク飲用量の上限をはっきり言えないという難しさも確かにあります。

ただ、それならば、今では糖分を含まない、もしくは必要最小限に糖分含有量を抑えたエナジードリンクも登場していますので、そういったタイプのエナジードリンクを飲用すれば問題ないではないか・・・と多くの人が思うでしょう。ところが、いわゆるノンシュガーだとかシュガーレスだとか、そういったタイプのエナジードリンクを飲用したとしても、糖尿病のリスクから逃れられない場合もあるのです。

糖分を含んでいないエナジードリンクでも糖尿病のリスクは高まる

エナジードリンクがエネルギー供給を効率的に行うのは、ドリンクの中に豊富な糖分が含まれているからです。しかし糖分に敏感な現代人がその事実を見逃すはずがありません。そこで、シュガーレスタイプ、ノンシュガータイプのエナジードリンクに注目が集まるわけですが、しかし糖分があるからエナジードリンクの効能が認められるわけですから、その糖分がカットされては、エナジードリンクとしての機能が果たされなくなると考えるのは自然でしょう。

そこでメーカーサイドが考えたのは、カフェインです。すべてではありませんが、特に糖分を含んでいないタイプのエナジードリンクの多くには、その分カフェインがたくさん含まれているケースが多いです。

そして実は、カフェインを豊富に含んでいるエナジードリンクもまた、健康面で問題を生じる可能性が高まるのです。

カフェインが糖尿病を助長!?

実は、北米のとある大学では、エナジードリンク、カフェイン、そして糖尿病の関係を研究しており、カフェイン入りのエナジードリンクを飲用することで、血糖値の上昇やインスリン値の上昇が認められるということがわかったと発表しました。研究の方法は、この手の研究では一番ありがちな対照実験です。

つまり、カフェイン入りのエナジードリンクを飲用した人と、カフェイン抜きのエナジードリンクを飲用した人それぞれの血糖値、インスリン値を比較して、これを実験結果とする方法です。もちろん、どちらも砂糖は一切含まず、カフェイン入りのエナジードリンクには、十分豊富なカフェインが含まれているという条件での比較になります。

この結果、カフェイン入りのエナジードリンクの飲用者は、カフェイン抜きのエナジードリンクの飲用者にくらべると、24.6%多い被験者に血糖値の上昇を認め、また、26.4%多い被験者にインスリン値の上昇を認めたという結果が出ました。この結果、砂糖不使用のエナジードリンクの飲用によって血糖値の上昇やインスリン抵抗性の問題が生じるのは、エナジードリンクに含まれるカフェインの影響が多いと結論づけられます。

なぜエナジードリンク中のカフェインが糖尿病を助長するのか?

それでは、なぜエナジードリンク中に含まれるカフェインが糖尿病を助長するのかということについてもここからお話していくことにします。

カフェインは、血中に摂り込まれることによって、その量を半減するのに約4~6時間要すると考えられています。つまり、血中カフェインの半減期は1日の4分の1前後に至ることになります。言い換えれば、カフェイン入りのエナジードリンクを飲用することによって、少なくとも1日のうちの4~6時間は、高血糖、高インスリンの状態が継続することになると考えられるのです。

1日のうち4~6時間の高血糖、高インスリンというのは、その他にも食事をしたりいろいろな糖分を摂取したりしているということを考えれば、これだけでも十分糖尿病のリスクは高まると考えられます。1日当たりたった1本のエナジードリンクの飲用にすぎなかったとしても、です。そんなエナジードリンクを1日に2本、3本・・・と飲用したとすると、これはかなりの確率で生活習慣の悪化をともなうことになるといえます。そして、生活習慣病である糖尿病の発症リスクも当然高まります。

このようにして、カフェイン入りのエナジードリンクを飲用することが糖尿病リスクを高めることがわかります。実際カフェイン入りのエナジードリンクの過剰摂取による死亡例も報告されているくらいですから、いくら日本のエナジードリンクが海外のエナジードリンクにくらべて穏やかな成分であるとはいえ、エナジードリンクを習慣的に摂取しているという人は、十分注意しておく必要はあるといえるでしょう。

すでに糖尿病の人は特に要注意!

コーヒーが糖尿病を予防するという話を耳にしたことがある人もいらっしゃるとは思いますが、これについては、コーヒーに含まれるカフェインが糖尿病の予防の効果を発揮すると説明されることが多いです。そのあたりの細かい話は今回控えるとして、カフェインにはさまざま健康的な効果があることは事実のようです。

ただ、エナジードリンクのように非常にカフェイン濃度の高い飲料では、上記でお話してきたように、むしろ高血糖、高インスリンの可能性を高めることになってしまいます。ですから、現在糖尿病の人がカフェイン含有のエナジードリンクを飲用するのは、非常に危険であるといえます。

実際のところ、すでに糖尿病に罹患している人の場合、エナジードリンクのように高濃度のカフェイン摂取ではなく、コーヒーなどのカフェイン含有飲料であっても、糖尿病を悪化、進行させてしまうというリスクがあることがわかっています。ですから、すでに糖尿病にかかっているという患者さんは、エナジードリンクの飲用はできるだけ控えたほうがよいといえます。もちろん少なくとも過剰摂取は絶対に控えなければならないと認識していただきたいと思います。

今回は、私たちにとってかなり身近な存在になってきているエナジードリンクの危険についてのお話をしてきましたが、エナジードリンクよりももっと身近であると思われるカフェインについても、多少理解を深めていただけたのではないかという気がします。カフェインは、昔から言われるように、健康面に対してプラスの面もあれば、マイナスの面もありますので、マイナスを被らないよう、その飲用・摂取には十分注意していただきたいと思います。

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