非常にコワイ脳出血!生活習慣を改善してしっかり予防をしよう!

生活習慣病の症状、予防方法、治療方法、データを知り、生活習慣病と向き合いましょう!
    

脳疾患に関する病名、用語の説明

今回は、脳出血についてお話していきますが、脳疾患に関しては、かなりことばの定義(病名)でややこしい印象があります。たとえば脳疾患には、今回のテーマである脳出血をはじめ、脳内出血、脳溢血(のういっけつ)、脳卒中、脳梗塞、脳血栓、脳塞栓、さらにはくも膜下出血など、どれも似ているような似ていないような、素人にはわかりづらいところがあります。ということで、まずは今挙げた病名の定義づけからしておきたいと思います。

脳卒中(のうそっちゅう)

脳卒中は、正しくは脳血管障害と呼ばれる疾病の総称です。ですから脳卒中という病気があるわけではなく、脳内の血管に問題が生じて重篤な症状を発症する脳疾患の総称を、脳卒中と呼びます。したがって、多くの脳疾患は、脳卒中(脳血管障害)に属することになります。それでは次から脳卒中に属する脳疾患について簡単に説明することにします。

脳梗塞(のうこうそく)

脳卒中の中でも、最も多く見られる疾病が、発病によって高い確率で死に至る脳梗塞です。脳梗塞は、動脈硬化や動脈硬化による血栓などが主な理由となって、血液の流れが停止してしまうことで起こる、脳血管疾患では最も怖いと考えられている生活習慣病です。

脳血栓症(のうけっせんしょう)

脳血栓症は、動脈硬化や高血圧症などにより、血管が狭まってしまい、そこに血のかたまりが挟まって、完全に血の流れが止まってしまう症状です。血の塊が血管に挟まって血流を阻害する症状を、血栓(けっせん)と呼びます。この血栓が、脳内の血管で起こることから、脳血栓症と呼ばれます。脳血栓症は、広い意味で脳梗塞の一種であると考えられます。

脳塞栓症(のうそくせんしょう)

主に心臓でつくられる血のかたまりが血管をふさいでしまう病気です。心臓などでつくられる比較的大きな血のかたまりが血管をふさいでしまう症状を、塞栓(そくせん)と呼びます。塞栓が脳内の血管で起こることから、脳塞栓と呼ばれます。また、広い意味では脳塞栓も脳梗塞の一種であると考えられます。

一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)

主に血栓や塞栓などにより、血の流れが止まってしまい、血管内に空洞ができてしまう状態を、虚血(きょけつ)と呼びます。虚血性の疾患は、脳や心臓で非常に起こりやすい疾患です。ただ、これがあくまでも一過性の発作としてのみ起こり、発作が終わってしまうと何事もなかったように回復する症状を、一過性虚血発作と呼びます。特に、脳で起こる一過性虚血発作を、一過性脳虚血発作と呼びます。

脳出血(のうしゅっけつ)・脳溢血(のういっけつ)

脳出血は、脳内の血管(比較的細い血管)が破れることによって出血を起こす病気です。脳出血の多くは生活習慣病であると考えられています。また、脳出血は、脳溢血とも呼ばれます。かつては脳出血よりも脳溢血と呼ばれることのほうが多かったです。また、脳内出血もほぼ同じ意味でつかわれることがあります。

くも膜下出血

くも膜下出血の場合、脳出血よりも比較的太い血管にできた動脈瘤(りゅう)が破れて出血し、くも膜の下に出血が及ぶ症状です。くも膜下出血の場合、脳内で起こる出血ではありませんので、この疾患は普通脳内出血には分類されません。ただし、脳血管障害であることは間違いありませんので、脳卒中には分類されることになります。

脳出血の病態について

脳卒中(脳血管障害)で言えば、大きく分けると、血管が詰まるタイプの病気である脳梗塞と、血管が破れてしまうタイプの脳出血とに分かれることになります。

脳梗塞が年々増加の傾向にあるのに対して、脳出血は減少傾向にあります。その昔は、脳卒中ということばの前に、脳溢血(現在の脳出血)ということばが先に出るくらい、日本人の脳の病気というと圧倒的に脳出血が多かったのですが、しかし現在では、脳梗塞とは完全に立場が逆転してきています。

そのあたりの混乱を避ける意味で、脳卒中という、大きなくくりとなる用語が採用されたような印象もあります。ただ残念ながら、用語が増えてしまった分、特に私たち素人にとっては逆効果であるような印象が強いです。

さて、肝心の脳出血の病態についてですが、急な頭痛、かなりの嫌悪感、強烈な吐き気、嘔吐、さらに状態が悪化すると、左右どちらかの手足の麻痺など、尋常ならざる症状を発症することが多いです。それでも放置してしまうと、やがて昏睡状態に陥り、死に至るケースもあります。つまり脳出血は、まさに死の病気であると考えられているということに関しては、昔も今も同じです。

脳出血は、出血そのものの問題よりも、出血後の影響が大きな問題となる場合もあります。多くの場合、脳出血自体は自然的な止血作用によりすぐにおさまりますが、出血した血液の量が多くなると、脳細胞に対して血液が悪影響(たとえば脳細胞を圧迫するなど)を及ぼします。そうなると、圧迫を受けた部分の血管で血流が弱まり、脳梗塞に似た症状が起こるケースも珍しくありません。

脳という器官には非常に多くの血管が張り巡らされているため、何かトラブルが起こるとすぐにどこかしらの血管に悪影響が及ぶことになるのです。

脳出血の予防方法と治療方法

脳血管疾患の中で最もシンボリックな生活習慣病は、おそらく脳梗塞でしょう。ただ、生活習慣の悪化が招くリスクの度合いそのものは、脳梗塞も脳出血も大差ないと考えられます。むしろ脳出血のほうが生活習慣の影響を受けやすい病気であるといえるのかもしれません。その理由は、脳出血が特に影響を受けるのが、高血圧だからです。

脳出血は、脳内の血管が破れることで発症します。血管が破れる理由の多くは高血圧です。年がら年中血管に圧がかかり続けるのが高血圧ですから、血管が破れやすくなるのは当然です。脳のように細い血管であればなおさらのことです。このことを踏まえて、脳出血の予防方法と治療方法についてお話していくことにします。

脳出血の予防方法について

血圧が高ければ高いほど、脳出血の発症リスクが高まります。ですから、脳出血を予防するために、まずは血圧を上げないような生活習慣を送ることが重要です。血圧を上げないためには、やはり塩分の摂取量をコントロールする必要が生じます。

あとは、どうしても肥満やメタボリックシンドロームを発症している人の脳出血の発症リスクも高まります。できるだけ肥満とメタボリックシンドロームは解消するとが、脳出血の予防的観点では非常に重要であるといえます。

脳出血の場合、もちろん上記の危険因子が症状の発症のリスクを高めているとはいえますが、ただ、血管が破れるというのはあくまでも瞬間のことですから、どちらかといえば発作的な症状であるとも考えられます。つまり、急激な血圧上昇にともなって、血管が破れるリスクが高まるということになるのです。

たとえば寒い時期の入浴、飲酒や喫煙、さらにはトイレで力んだときなどには、血圧の急上昇が見られるタイミングです。そのため、日常の中でごく当たり前に行われる行動でありながら、意外と脳出血の発作的症状が起こりやすいと考えられます。ですからそういったタイミングでは、脳出血のことを意識しておくというのも、ひとつの予防方法にはなるでしょう。

脳出血の治療方法について

脳出血の場合、何度も病院に通って少しずつ改善させましょうなどという治療方法を採用することができません。脳出血を発症したとすると、その時点で救急搬送は免れないところですので、治療云々というよりは迅速な対応が非常に重要になってくることがほとんどです。万一脳出血を発症した場合は、1秒の決断が命を救うかもしれないと考えておくことが重要になります。

そして、脳出血の発症後幸いにも一命をとりとめたという場合でも、やはり脳内に出血してしまったダメージが大きく残ることが多くなるため、命の危険を遠ざけることができたら、そこからは、今度は社会復帰のための努力が必要になってきます。つまり、脳出血の治療で最も重視されることは、リハビリ治療であるといえるのです。

脳出血の発作の場合は、1秒を争う危険な状況であるといえますが、逆にリハビリともなると、社会復帰を目指す道のりも険しいことが多いです。そのためリハビリに限っては、どちらかといえばあせらずのんびり行うというスタンスで臨むくらいのほうが、むしろ良い結果が得られる可能性が高まるといえるでしょう。

ここまで脳出血についてお話してきました。件数としては減少傾向にあるとはいえ、脳出血だけは、やはりイコール死というイメージの生活習慣病であることは間違いありません。命を左右する以上、いかに普段の生活習慣に注意を払うことが大切であるかがお分かりいただけるかと思います。食生活の改善や運動習慣の定着、禁煙やアルコール摂取のコントロールなど、基本的なところから生活習慣を改善していただきたいと思います。

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