おいしく骨粗鬆症を予防!紅茶ポリフェノールの予防効果は高い!

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骨粗鬆症の予防に新展開!

紅茶を飲んで骨粗鬆症を予防できるかもしれないというセンセーショナルな話題に注目が集まっています。一般的には、骨粗鬆症の予防は若いうちからのケアが重要であり、摂取する栄養が大きくかかわっているといわれます。つまりそれは、かなり長い時間をかけて骨粗鬆症を予防しなければならないということを意味しています。

また、一般的には加齢が骨粗鬆症の最大の原因であると考えられています。加齢が原因といわれてしまうと、高齢者には骨粗鬆症がつきものであるかのように聞こえてしまう人もいるでしょう。しかし実際のところは、高齢でも骨粗鬆症を発症しない人だってたくさんいます。ですから、加齢による骨粗鬆症の発症は、ひとつの傾向であって、明確な原因とは言えません。

実は、骨粗鬆症を発症する直接的な原因がすでに解明されています。そして、紅茶に含まれるポリフェノールが、その原因を取り除くことができるということが、とある研究機関の研究によって解明されました。

骨粗鬆症を発症するメカニズム

骨粗鬆症の発症の直接的な原因となっているのが、骨を破壊する働きがある破骨細胞と呼ばれる細胞です。簡単に言えば、加齢によってこの破骨細胞が増加しやすくなることで、骨粗鬆症を発症します。

元々骨の細胞というのは一定のサイクルがあります。破骨細胞によって骨の一部が破壊され、その部分を補うように新たな骨をつくるといったサイクルを繰り返します。新しい骨をつくる細胞は骨芽細胞と呼ばれます。つまり、破骨細胞と骨芽細胞がバランスをとりながら、骨の形成が良好な状態を保つのです。要は、骨にも新陳代謝が行われるということです。これ自体は私たちの皮膚と同じで、骨の健康を維持する上ではとても重要なことなのです。

ところが加齢によって、骨芽細胞が本来の働きをしなくなることが多くなります。しかし破骨細胞の働きそのものは大きく低下しません。結果的に、骨をつくる細胞に対する骨を壊す細胞の相対比の影響で、骨がもろくなります。この現象が骨粗鬆症であり、このプロセスが骨粗鬆症を発症する簡単なメカニズムの説明になります。骨粗鬆症は、重度化すると少しの負荷でも簡単に骨折を起こすようになります。

紅茶ポリフェノールが破骨細胞に作用するプロセス

骨粗鬆症が発症する直接的な原因である破骨細胞は、骨髄でつくられます。破骨細胞の生成の際に、S-アデノシルメチオニンという有機化合物も一緒に生成されます。S-アデノシルメチオニンはSAMと呼ばれることが多いです。

簡単に言ってしまえば、このSAMが増加することによって、破骨細胞の増殖を促進することになります。SAM自体はいろいろな細胞が分裂・増殖する際には非常に重要な役割を担います。ただ、SAMが増加しすぎると、遺伝子レベルの作用により、破骨細胞の増殖が骨粗鬆症に与える影響を大きくしてしまいます。

今回の研究では、紅茶の茶葉を発酵させる過程で生成されるテアフラビンと呼ばれる物質に、このSAMの増加を抑制する働きがあることを突き止めることに成功したのです。テアフラビンは紅茶のポリフェノールの一種で、例の紅茶特有の苦味の成分の一種でもあります。

現在、ビスホスホネートなどの骨粗鬆症治療薬が使用されていますが、治療薬だけでは骨粗鬆症を完治に導くことはできないというのが現状です。そういう段階だからこそ、紅茶ポリフェノールのテアフラビンの効能が、今後骨粗鬆症の医療現場に大きなメリットをもたらす可能性を高めると期待されているのです。

紅茶ポリフェノール・テアフラビンの必要摂取量

骨粗鬆症の治療の特効薬ともなりうるテアフラビンは紅茶ポリフェノールの一種です。ということは、紅茶を飲むことによって当然このテアフラビンを摂取することができるわけです。ただ、普通のレベルの紅茶飲用だけでは、正直なところ、骨粗鬆症の治療としての効果を得られるような摂取量にはまったく到達しないといわなければなりません。

実は、骨粗鬆症の治療に効果が表れるためには、紅茶約20杯分のテアフラビンを摂取する必要があるということもわかっています。いくら骨粗鬆症を治療したいからといっても、さすがに毎日紅茶を20杯飲まなければならないというのはハードルが高すぎるでしょう。そういう意味では、まだ紅茶ポリフェノール・テアフラビンの効果がわかったというだけであって、実用化には時間がかかるというのが実際のところなのです。

ですから、今後はサプリメントの臨床試験などによって、テアフラビンを実用かすることが重要なテーマになっていきます。とはいえ、テアフラビンの効果の解明によって、薬ではなかなか改善できない骨粗鬆症の治療への大きな手がかりが得られたことは間違いありません。

これまでも盛んに叫ばれてきた若い時期からの骨粗鬆症予防の啓発にますます力を入れるとともに、骨粗鬆症の新たな治療薬やサプリメントの開発への期待は、紅茶ポリフェノールの効果の解明で一気に高まるのです。

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